花粉症薬を保険適用外に 提言 - Yahoo!ニュース https://t.co/1dDh2Kux6Z 「健保連は22日、医療機関で処方される市販薬と同じ成分の花粉症治療薬について、保険適用外とし全額自己負担にすべきだとの提言を取りまとめた。薬剤費を年約600億円削減できると試算」
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) August 23, 2019
当方は幸いにも花粉症でお医者様のお世話になるような状況にはなっていないのだけど、お薬をいただいている人には目ん玉飛び出るようなお話に違いない。
ただこの類のって、一次資料を見ないことにはわからない。記事の書き手が資料の内容を理解していないとか、曲解して煽った記事にするってのはよくある話だからね。そもそもこれってあくまでも健保連の提言レベルの話で、政府で討議しているとか、ましてや決定事項ってわけでは無い。
写真は挙げないけど処方箋と薬局での販売薬との差額は数十倍だ、的な煽り報道もあったようで、ピンポンダッシュ報道って日常茶飯事的に行われているのだなという実感。
・適用外にしようって言ってるのは薬局で買えるアレグラなどと同じ成分の薬のみ
— 大分ダイナ (@oitadyna) August 23, 2019
・これらの薬は基本的に軽症の花粉症の人に使う
・花粉症で病院にかかる人の8割が1.2週間分の処方を受ける軽症の人
・14日分のアレグラを薬局で買うと大体1550〜2000円
・病院で14日分の処方を受けると3割負担で約2000円
結論:健康保険を使って病院にかかるより最初から薬局で買う方が安上がり(ただし重症の花粉症や何ヶ月も抗アレルギー薬が必要な人はこの限りではないので引き続き保険を適用する)
— 大分ダイナ (@oitadyna) August 23, 2019
花粉症薬、保険適用外に=医療費600億円削減-健保連提言 https://t.co/Qc4cosKEU4 一次資料の提示と花粉症の治療の薬部分の解説。処方箋薬を使う場合は診察料なども加わるため、結局OTCを薬局で購入するのとさほど変わり無くなる。
— 140gnews (@140gnews) August 23, 2019
具体的な患者負担の分析。医者にかかる場合には診察料などが薬代に上乗せされるという前提。薬局でOTCを買えばそれで終了。薬代だけで比較すれば、そりゃOTCの方が高くなる。これ、一度医者に診てもらって処方してもらい、後は自前でOTCでってことなんだろうなあ。 pic.twitter.com/t750Q83RAB
— 不破雷蔵 (@Fuwarin) August 23, 2019
で、一次資料が調達できるようになったので検証した結果がこれ。要は花粉症の薬のうち代替薬が出ていて処方箋なしでも買えるようなお薬については、薬局で買ってもらおうよ、というもの。単純に薬の単価のみでは処方薬の方が安いのだけど、処方箋をもらうのには診療が必要になるので、その診療代まで勘案すると、直接OTCを買ったのと大して変わらないよ、と。
提言書には他にも色々と興味深いことが書いてあるので、一度目を通しておくことをお薦めしたい。
しかしピンポンダッシュ報道をした界隈、特にテレビ番組は、どのような形で落とし前をつけるのだろうか。「分かりやすいが正しいとは限らない」って感じだな。
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