当節では家族葬が増えて、訃報があっても事後連絡、しかもご遺族から発表不可と言われることが増えた。90歳台半ばともなれば駆けつける友人もおらず、仕方がない。数年前までは毎月のように取材した方の弔辞を読んでノイローゼになりそうだったが、全くなくなって訃報だけというのも寂しい想いが募る。
— 神立尚紀 (@koudachinaoki) August 23, 2019
ご遺族が訃報を発表不可と仰るのは、亡くなったと知ればありとあらゆる関連産業からのセールスが煩わしいのと、特に物欲し系のミリオタが、故人と大した繋がりもなく呼ばれもしないのに遺品をねだりに来たりして、ご遺族を傷つける例が後を絶たないせいでもある。ハイエナのようなオタクは滅びるべし。
— 神立尚紀 (@koudachinaoki) August 23, 2019
当方も似たような事案に遭遇した経験があるのだけど、その場合はむしろ「どんどん持って行っちゃって」状態だったので逆だった。ただ、話のようなハイエナ的な存在は、作り話でも何でもなく、専門分野で尖っていた人ほどよくある話で、こぼれ話的なものもしばしば伝わってくるので、あながち間違いでは無いのだろう。
そういうハイエナな人達が来ると、遺族たちはどのような心境になるのか、ちょいと考えれば理解はできそうなのだけど。ただ、元々つながりがほとんど無かったのだから、遺族とのつながりも当然なく、そのような人達が痛手を受けても知ったこっちゃない、それで自分の好きなものがタダでゲットできるのなら大儲けだ、ぐらいの下衆な考えをしているのだろうな。
なので、自衛策として家族葬で済ませてしまい、終わった後もごく親しい人にしかそれを伝えない、第三者には告知しないようにというかん口令を敷くってのは、正論ではあったりする。防御策というか何というか。
物品をねだるということではないのだけど、残された人たちが迷惑を被らないようにとの観点では、京アニの実名報道をしないという話も、似たようなケースなのだろうな、と思ったりする。
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