今の価値観で昔の判断や行動を否定するのは筋違い

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世の中の常識や社会慣習は時代の流れとともに変化していく。その変化には科学技術や世界全体の流れなども影響する。例えば寿命が延びれば人の生き死にの感覚の常識も違ってくるし、晩婚化が進めば結婚に関する概念も変化を遂げる。

以前記事にもしたけど、昔は女性は24歳までに結婚することを強く求められて、25歳を過ぎると「クリスマスケーキ」的な表現をされたものだ(クリスマス当時を過ぎると季節外れになって売れ残る、セール対象となるという意味)。無論これは結婚年齢の平均的な値に加え、女性の立ち位置の軽視的なところもあったのだけど(男性はそのような具体的な言い回しはなかったけど、似たようなフレーズは結構あったし、テレビなどでも平気でそういうポジションの男性をあざ笑う表現は使われていた。「後無(アトム)」とかね)。

で、今の常識や社会的ルールを、昔の時代の実情に当てはめてバッシングしたり否定するのは、恥ずかしいお話に違いないという。確かにその通り。具体的に昔何が起きたかという検証は当然必要だけど、当時どのような情景だったかを確認する必要もある。

そのようなことをするのなら、あくまでも今の社会的感覚、価値観で考えるのならという前提・お断りが必要ではある。また、それをしたとしても思考ゲームの領域を出ることは無いのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2019年8月29日 07:27に書いた記事です。

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