20代30代の、パソコン操作やwebサービスの利用に不安もなにもない研究者たちがwikipediaの明らかな間違いを放置し続けているのはなぜかという話を以前聞いたが、(その人の主張はおいておいて)訂正する側に直接的なメリットがまったくないのが理由だよなあ。
— 遠藤 (@enco2001) August 7, 2019
パソコン系の話に限らないけど、Wikipediaのようなボランティア運用のサービスについては、中身がアレなものとか異様なものとか特定の方向性に汚染されている項目が多分にある。ちゃんとした一次ソースを明記するような原則はあるけど、そのソースだって偏向した抽出をされたら目も当てられない。上手くやれば天動説を正しいようにWikipediaに記すことだって不可能ではあるまい。本当に正しい資料を引用しなければいいのだから(アンサイクロペディアみたいな感じになるけど)。
で、結局のところ指摘されているような状況が生じる、正しい知識を持ち正しい内容に訂正できる機会があるのにそれをしないのは、訂正する側にメリットが無いから。そう、タダ働きは御免ってこと。例のボランティア問題と同じ。そういう知識能力を持っているから、ボランティアでやってくれるはずだという期待が確定事項となってしまっている。
スットコな考えを持つ人や反社的な思惑のある人は、そういう考え方を世の中に喧伝し、真実であると浸透させることに意義を持っているから、Wikipediaの内容を自分の思惑のままに書き換えることには、具体的な対価報酬が無くともメリットが生じることになる。要は宗教の布教活動と同じってわけだ。
この辺りの非対称性をどうにかしないとねぇ、と思ったりする。
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