昔、某テレビ局から「 金魚を一匹突き殺す」で有名な「金魚」を謎解きに使うドラマのため、北原白秋『トンボの眼玉』の貸出し依頼が。復刻本で誤魔化さない態度に感心し初版函欠本を貸しました。放映を見たら、主人公が本を180度開脚するもこれは想定内。しかし本に書込みされたのは想定外でした。
— 初版道 (@signbonbon) August 3, 2015
もう一つ想定外なことがあって、本に架空の蔵書印が捺されていました。中学校の図書館の蔵書という設定だったからです。蔵書印がテレビに映ったのは1秒足らずで、捺されたページの裏からの撮影でした。そこまで演出に拘るのは立派だと思いますが、借りた物であることだけは忘れないでほしかったです。 https://t.co/FrrOQDvN2P
— 初版道 (@signbonbon) August 29, 2019
幸い当方は他人様に披露できるような逸品を所有しているわけではないのでこの類の話はないのだけれど、趣味や仕事で滅多にないものを持っている場合、このような依頼は結構ある。そしてこれまでも実のところ色々とあったのだろうけど、SNSの発達で不特定多数に向けた情報開示が個人ベースで行いやすくなったため、メディアのやらかしが把握・共有されやすくなった次第。
実際にやっているのは制作会社だ、制作会社は予算が足りないから仕方がない云々という反論も耳にするけど、どこがやっていようと管理責任の問題もあるし、予算のある無しは借りる側の都合であって貸す側の問題ではない。予算が無いからただ食いしてもいいのか、工賃を払わず強制ボランティアで働かせてもいいのか、という話と同じ。
全模型・カメラ・写真・趣味クラスタはTV屋にモノ貸しちゃダメ絶対。これは何度でも言う。TVにも出ちゃダメ。スポーツカーのMG貸したらフロアに大穴アケて返された実例だってあるんだから。 https://t.co/P08RAqsF1h
— 解放迷@A1Tornadoのリベット代はオレが出したオジサン (@gobanyak) August 30, 2019
趣味や模型界隈という指定はしているけど、実のところはそれに限った話では無く、どのような物品でも原則的にメディアへの貸し出しは断った方がいい。何をされるか分かったものでは無い。もしどうしても借りたいと懇願してくるのなら、事前に何らかの損失を与えた場合は上限無制限で相応の賠償を即時支払うとの確約を文書の形で取り交わすことをお薦めする。しかもそれも替えがある物品の場合限定。
被害を受けて後悔してからでは遅いのだよね。最初の引用では「想定外なこと」と言及していたけど「馬鹿はな んな馬鹿なってことを平気でやるんや 常識捨てなあかんで」という名言もあるのだからね。
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