『こういう人はボランティアしに出かけちゃいけません』
— KGN (@KGN_works) July 6, 2017
・持病がある(かかりつけ医の許可を得ていれば別)
・発熱している
・下痢をしている
・咳が出ている
・破傷風の予防接種をいつ受けたか覚えていない
秋雨前線などによって大雨が降りまくった九州地方に対するボランティア応募の話がちらほら出ているけど。ボランティア関連の話があるたびにチェックをしておきたいのが、この類の注意事項。常識的に考えれば当然な内容ではあるのだけど、知らなければ分からないし、知っていてもいい加減に認識したり軽んじたりすることはあるものだから。
挙げられている内容だけでなく体調不良さを覚えたら絶対無理はせず。栄養ドリンク飲めば大丈夫さとかいうのは無し。自分だけじゃなく周囲にも迷惑をかけることになる。あとは破傷風回りはとても大切。思い出せなければボランティアはパスするか、予防接種を受け直すこと。
現地の方も関係する事:感染症による下痢に注意
— KGN (@KGN_works) July 6, 2017
・一見すると綺麗に見える水にも、下水が混入してる恐れがあります(特に今回のような水害では)。未開封のペットボトルの水や、飲料水として配布される水を飲むようにしてください。
・手には色々な病原体が付着しています。洗えない場合は消毒を。
これはマニュアルに書いてませんが、「物を飲んだり食べたりする前」「食べ物に触れる前」に手を洗う(無理なら消毒)、「ペットボトルのキャップを開ける時、唇が触れるところには手が触れないようにする」「処理してない手で鼻や唇に触れない」も必要ですね。
— KGN (@KGN_works) July 6, 2017
なおアルコールでノロは死にません。
下痢の予防について、マニュアルから:
— KGN (@KGN_works) July 6, 2017
・生もの、保存状態の悪い食品(食べかけの食品等)、破損した保存食は避ける
・自分の判断で抗生物質を飲まない
野暮な解説)抗菌薬(抗生物質と一般に呼ばれる)はウイルスに効かない上、抗菌薬そのものが下痢の原因になります。
片付けをする場合の注意事項:
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・肌の露出を避ける(長袖、長ズボン)
・手袋、安全靴などで手足を守る(素手で作業しない、釘などの踏み抜きを予防する)
・怪我をしたら作業中断。傷を綺麗な水で良く洗い、絆創膏などで保護(傷を汚さない)
・作業終了または中断時はよく手洗い。
マニュアルからそのまま引用:
— KGN (@KGN_works) July 6, 2017
『手洗い用の水が確保できない場合はウェットティッシュなどで汚れを落とし、消毒用アルコールを使用してください』
水が確保できるかどうかってけっこう大きいんですよね......
余談ですが、普通に水道が使えてる場所なら、水道水については問題ないですよ。災害現場ですと水道水以外しかない事もあるので、それは気を付けて。
— KGN (@KGN_works) July 6, 2017
あと、要注意なのが「モーターで汲みあげる井戸水」です。
電気が復旧すれば水が確保できるんですが、汚染状況が判らん場合は煮沸を。
現地の状況はケースバイケースではあるのだけど、災害による被害地域での状況はあまり変わるところは無い。ボランティアに足を運んだ先でも水は飲むし食事はするし怪我のリスクはある。リスクを体現化したら自分自身がサポートされる側になってしまい負担をかけてしまう。
これらの対応を適切に行うのには事前に準備が必要になる。現地で気が付いてから改めて調達して持ってくるってのは不可能。だからこそ、知識ってのは重要なんだよね。
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