業界人にとっちゃ当たり前すぎていまさらなことだが、「救急車は帰りは乗せてくれないから、公共交通機関のない夜中は自腹でタクシー」ってのを周知するだけでも、実は軽症者の救急車利用って相当減らせたりしないんだろうか。
— 枇杷 (@loquat_priest) May 16, 2015
以前同様の話をしたような記憶もあるのだけど、パクツイが回ってきたので元のツイートを覚え書きとして。業界人云々関係無く、これは常識中の常識として知っておいてほしいし、それが分かればむやみやたらと使う人も減るのではないかな、という気はする。
救急車ってのは救急搬送が必要な人を現場から病院まで運ぶための車両であって、搬送が終わった人を自宅に戻す責務は無い。病院に搬送されてそのまま入院というケースも多々あるのだろうけど、治療診察を受けて自宅に戻るような場合は、病院側で送るという手配は行われない。
家族がいればその家族の運転する車で迎えに来てもらえばいいまでの話だけど。
病院には大体バス停が併設されていたり駅のそばだったりするけど、そういう場所に無い場合には歩いて自宅まで、または公共機関が使える場所までいかなきゃならないし、さもなくばタクシーを呼ぶ必要がある(大抵の病院ではタクシーが横付けされているし、そうで無くても呼ぶ仕組みは色々と用意してある)。
ただ、病院に担ぎ込まれたという実情を考えると、よほどの軽症ならともかく、自宅に戻るにしても公共交通機関を使うってのは結構無理がある気がする。と、なるとタクシーを利用するってことになるんだよね。
なんか話によるとタクシー代がもったいないから入院させろとクレームをつけてくる人もいるということだけど、それでも最終的には自宅に戻るわけで。入院して公共交通機関でも帰れるようになるぐらいには回復したい、という意味なのかな。
ともあれ、オーバーフロー状態の救急車の運用実情と、それを利用する人たちの実態を見るに、少なくとも「救急車は帰りには乗せてくれない」ってのは周知されるべきお話かな、と。
...実はこれがあるからこそ、重い病症であっても、転院する時には救急車が使えないという困ったことが起きているんだけどね。専用の搬送サービスがあるけど、飛び抜けてお高いのよ、これが。
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