自分がやりたいことをやれないと

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人の行動意欲や方向性にはいくつかのベクトルがあり、その調整が必要。そのような話の中で、(ご飯を食べている)プロは自分自身が好んでいること、やりたいことはやらないという話と、それを否定するお話。どちらかというと後者の方が正しくて、自分の好きなこと、やりたいことで無ければ長続きはしないし、洗練化はされていかない。

自分が好きではないけどプロになるような仕事をしている人というのは、それだけでスゴイ才能の持ち主なのか、得られるリターンが膨大でそのリターンを得ること自身が自分のやりたいこと(に直結する)だったりする。描きたくはないけどお金が儲かるから描いてみようという自叙伝が知られている某料理漫画とか、自分の夢であるトロイア遺跡の発掘のために貿易事業にいそしんだシュリーマンとかね。


以前【他人に喜ばれること、自分がやりたいこと、自分で出来ることが大切】などでも言及したけど、他人に喜ばれること・対価を得られること、自分がやりたいこと・好きなこと、自分で可能なことのすべてが一致するものを手掛けるのが一番。これは漫画家に限った話ではない。

色々な特質、個性、過去の経験などから、個々でやりたいこと、モチベーションが上がることってのは異なってくる。物事を継続できるってのは、その自分だけの方向性を突き進めるからに他ならない。奴隷のような働き方をさせられても、それを自分自身が望むような人なら、ずっと続けていたくなるだろう。

けれど、やりたいこと、やるべきことと思っているものをひたすら追い求めて積み重ねていっても、月日と成果を積み重ねていけばいくほど、評価は落ち込むし色々と苦しくなっていくのもあるのだよね。そうなっていくとモチベーションも段々削れていく。

辛かったり苦しかったり大変な思いをしても、それが続けられるのは、先行きへの期待があるから。それが逆にしぼんでいくような観測があり、実際に体現化した形で数値化されると、言われているようなモチベーションもごりごりと削られてしまうのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2019年9月10日 08:02に書いた記事です。

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