良い悪いは別として、ここ数年急激にパソコンスキルを持ってないまま入学してきた大学の新1年生が増えてきたため、大学がパソコン教室状態になっている的な話は聞きました。私自身講師をやっていて、そこそこ上の学年なのに、ダブルクリックに難儀する学生に遭遇することも。
— 鷹野凌@HON.jp(@ryou_takano) September 8, 2019
これはあくまでもn=1での話でサンプリングとしては不適切ではあるのだけど、似たような話は高い頻度で見聞きしているし、実際に大学生の実情としてはありえる情景なのだろうな、と。
一方で経済状態がどうとかいう元ツイートの話は、相関関係では確かにその通りではあるのだけど、それは以前からの問題で、ここ数年云々というのとは別の次元の話。そもそも世帯収入が低ければ、パソコンだけじゃなくて自動車とか電子機器とか本の購入性向なども違ってくる。
パソコンの世帯普及率は2009~2010年ぐらい? 震災の直前までがピークで、あとは緩やかな下落傾向ではあるけど、それでもなお7割後半は維持されている。その分、タブレット型端末とかスマホの普及率が上がっているので、人が求めているのはパソコンでは無く、インターネットなどを利用できるデジタル機器である、という考えを持つ人が増えているまでの話ではないかな、という気もする。ウォークマンとかデジカメと同じ方向性。ブツそのものでは無く、それで得られる機能を求めている。
とはいえ、空間投影型のディスプレイとキーボードが実装されたスマートフォンが普及しているわけでは無いので、現状ではスマートフォンのみでお仕事をしていくのは難しく、ビジネススキルを習得しなきゃならない大学生においては、パソコンのノウハウを知っておく必要があるのは言うまでもない。
何か以前にも言及した記憶があるんだけど、本当は別に企業勤めをしてから学んでもいいんだよね、パソコンの使い方って。ただ、使う際に必要となる概念的なものってのはなかなか身につかないし、就職の際のふるいわけに使われるかもしれないし、第一すでに知っている人との間で大きな格差が生じてしまう。
学ぶと死んでしまうとか寿命が縮まるってわけでは無いんだから、パソコンの使い方は早めに習得しておいた方がいいのではないかな。英語とか簿記と同じ感覚で。
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