タンザニア発行の独島硬貨の話

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韓国・ソウルの繁華街にあるビルの一室にその店はある。独島硬貨はすでに売り切れていたが、サンプルとして1つだけ保管されていて、実物を見る事が出来た。手に取ってみて驚いた。大きい。そして重い。サイズは手のひらにギリギリ納まる直径65ミリ、重さ155.5g。純度99.9%の銀製で、表面には竹島が正確かつ立体的に再現されている。「韓国領」と刻まれた岩が置かれている場所には、ご丁寧にクリスタルが輝く。裏側には「TANZANIA」「3000SHILLING」の文字と紋章が描かれている。価格は49万5000ウォン、日本円で約4万5000円と高額だ。


コインショップの担当者はカメラ撮影NGという条件付きで取材に応じてくれた。

「私たちの会社はあくまでも硬貨を販売するだけ。独島硬貨を製作したのはヨーロッパの硬貨製造会社だ」「タンザニア独島硬貨」は、何とアフリカではなくヨーロッパで作られたという。担当者は2018年11月、この「ヨーロッパの会社」から、こんなことを持ちかけられたというのだ。


先日話題に上ったタンザニアが発行したという公式を自称する独島のコイン。韓国の公共放送KBSが実映像付きで伝えたということもあり、信ぴょう性がある内容ではということで本物かどうかについても色々と物議がかもされたわけだけど、結局当時は該当品そのものの一次ソースが見つからず、ホールド。報道では実通貨として流通するものとかともいってたのだけどね。

で、先日色々と急展開。今件の報道で色々と実情が分かって来た...というか全発行枚数が777枚とか。


その記事にもある通り、タンザニア銀行側も9月18日付で「噂が出てるけどうちら関係ないし知らないよ」という公式リリース。実通貨として通用するかどうかは別として(考えてみれば通用するってのも一部報道が勝手主張しただけ)、通貨というか記念メダルっぽいよねという感じがする。

こういう記念行事に合わせて通貨っぽいメダルを作るってのはよくある話で、田中貴金属でも結構な頻度で金貨的なものを作ってる。けれどそれらはあくまでもメダルであって、法定通貨ではない。それこそ素材分の価値はあるけどね。


また、通貨とか紙幣を他国に製造してもらうってのもよくある話。造幣局でも記念貨幣をよく作っていたりする。

色々な意味で韓国っぽい話ではあるのだけど、これをKBS、、日本ならばNHKに相当するところがやってしまうってのは、今の韓国っぽいよなあ、という気はする。

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このページは、不破雷蔵が2019年9月20日 06:51に書いた記事です。

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