「荒れる」って結局報道の都合の良いように切り取りされているのだよね

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首相官邸ツイッターが20日、新規投稿。ラグビーW杯日本大会がこの日に開幕するとあり、安倍晋三首相が日本代表ジャージのレプリカを着用して「いよいよラグビーワールドカップがここ日本で開幕します!」などとほほ笑んでいる動画を投稿した。台風15号の影響で千葉県は今なお停電と断水が続いている地域があり、返信には「こんなことやる前に千葉県の事もっと考えてやれよ」などと批判的なものが多く見られた。

自粛云々はかえって被災側にとっても負担になるとかむしろ足を引っ張る行為だったりとか、ラグビーW杯は日本で開催しているのだからしっかりとした対応が必要だろうってのは当然の話だろうがというツッコミはさておき。最近朝日や毎日というよりはスポーツ系の新聞が芸能ニュースののりでこういう話を出してくるのが非常に気になるのだけど、「荒れる」ってどういうことなんだろうかな、と。

どのような有名人、政治家においても、公式のソーシャルメディアアカウント、特に言及が容易なツイッターには、斜め上とか電波とか的外れなリプライが山ほどつく。そこからわざわざ特定のを切り抜いて報じるというのは、結局のところ伝えたい側が恣意的な取捨選択をしているわけで、さほど意味はない。あれで「荒れる」として報じるぐらいなら、例のクイズ王議員の「訴えてやる」の話など一面三段ぶち抜きで伝えねばならないほど。そのような比例的な展開がされていないってことは、恣意的、むしろ悪意と表現した方がいいのだろう、な選択で騒いでいると考えた方がよい。

ネットで情報が取得できるようになってくると「ネットで流行っている」「ネットで話題」という大義名分を掲げれば、どのような些細なこと、ありきたりなことでも、特異なこと、大注目しなきゃならないこと的に伝えることができるようになる......という悪い使い方を報道がよく行うようになったような気がする。「ネットで話題のこの表現」というフレーズで確認したらごく一部の領域でのみの話だったり、いかにもサクラ的なものがちらほら語っているだけだったり、果ては書き込みの類そのものが変造・ねつ造だったりとかね。

悪質なまとめサイトとどれほどの違いがあるのだろうか。

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このページは、不破雷蔵が2019年9月23日 06:49に書いた記事です。

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