Twitterやってると「本名や所属は知らないのに悩みや性癖や趣味なら詳しく把握してる」みたいな謎の人間関係が増えてくけど、最近は逆にリアル空間にありがちな「本名や所属以外は互いの詳細を全く知らない」という人間関係も謎に思えるようになってきたな。
— rei (@rei10830349) September 13, 2019
名前を何となく知っているだけとか、毎日顔を合わせて見聞きはしているけど、その正体を認識したことはないとか、どういう人かは良く知っているけど、名前とかどこに住んでいるかは知らないとか。ゲームならばパラメータは知っているけど出身地を知らないキャラとかと同じで、人物を構成する多様な要素の情報のうち、特定部分しか知らないってのはよくある...というか恐らくは自分の脳内にある「知っている人リスト」のうちほとんどの人は、情報として知らない要素が多分にある、パラメータがマスク化されているってのばかりだと思う。
SNSという意志伝達手段が使えるようになると、これまでとは違った様式で他人との情報交換、接触ができるようになる。当然やりとりの中で知りえる情報も変わってくる。昔から同人誌など同好の士の集まりなどではハンドルネームや趣味上のやり取りの上では特性をよく知っているけど、相手の本名も本住所も何をしているかも分からず、何かトラブルが生じた時に連絡先が分からないという笑い話的なものがあったけど、それが日常茶飯事化しうるわけだ。本名だろうとハンドルネームだろうと、相手を認識する符丁に過ぎないとする割り切り方でやりとりしていると、その世界の外でのあれこれが必要になった時に、符丁が役に立たなくなる、とか。
こういう関係を多々認識していくと、既存の対人関係ってのも結構特異なものだなと思えてくる。そういや会社の同僚って、よほど中が良くない限り、趣味とかどこ住みとか家族構成とか出身地はどことか、あまり知らないよなあ、とか。
色々考えると、興味深い話には違いない。
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