漫画家先生の「いいねではなくRTを」の件。気持ちは分かる。拡散してほしいということなのだから。けど読んだ側からすると「読んだ、面白かった」との思いや覚え書きとしては「いいね」で十分ですし、RTをするとそれがフォロワーにも伝わりTL上に流れるので、それを良しとしないのもあるのですよね
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) October 8, 2019
ここ数日ツイッターのタイムライン上に、漫画家先生の話として「自分の作品を載せたツイートをリツイート(RT)してほしい、いいねじゃだめだ、リツイートだ」というのが何度となく目に留まる。雑誌社側でもツイートによる広報効果はいいねじゃなくてリツイートでしか勘案していないってのも発言の中にあって、そういやツイッター発の漫画の類のキャッチコピーでは「何万RT」ってのはよく見るけど「何万いいね」ってのはあまり聞かない。粗探し的な報道記事ではいいねをしただけで騒ぐ、問題視するってのはよくあるけれど。
確かに書き手や雑誌社側から見れば、いいねなんかよりもRTの方がよいに決まっている。いいねは基本的に覚え書きで、気まぐれとしてフォロワーのタイムラインに流れる程度だけど、RTは確実にタイムラインに掲載される。要は自分でツイートしたのとほぼ同じ意味合いだから。それだけ拡散力が大きいことになる。倍々ゲームも夢じゃない。
けれど、読み手にとっては自分がお気に入りだと思った作品すべてを他人に披露して薦めたいというわけじゃない。好きだけど他人には知らせたくない、他人に教えてもいいけどそれをいちいち広めていたらウザったいなという区切りがある。自分が好きで買ってきた本をすべて完全にオープンにする人がどれだけいるのか、ということなんだな。プライベートな領域でもあるから。
つまり自分が好きな作品と、他人に薦めたい作品は必ずしも一致しない。サイトの巡回リストとか自分のハードディスクの中身とか電子書籍のライブラリを他人と共有できるかということだと考えれば、容易に理解はできるはずだ。
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