台風特需でも韓国製ラーメンが売れ残っているとの話

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台風に備えた買い込みで商品がほとんどなくなった日本のコンビニエンスストアやスーパーの写真がネットニュースなどで取り上げられ、話題を集めた。インスタントラーメンなど韓国製品だけがたくさん残った商品棚が写されたものだ。命にかかわる災害を前にしても日本人が韓国製品の購入を避けるほど、日韓対立が深刻なことを物語る場面だと受け止められている。

先の台風19号に限らず、自然災害が起きる前後には、コンビニなどの食品小売業の在庫がスッカラカンになるという話はよく見聞きする。ただ今回の話は、ちょっとおかしいのではということでツッコミを入れた次第。

記事いわく、嫌韓ムードが高まっているので、食料品の中でも韓国製ラーメン(例の辛いやつ)が売れ残った云々とある。かなりこじ付けというか、違うよ全然違うよ、というのが実情のところ。

災害(直前)時には食料品が入手困難になる、品薄・品切れが続くなどの理由から、最低でも3日分、できれば1週間分は家庭で食料備蓄が求められています。農水省でも緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド  www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/gaido-kinkyu.html や 災害時に備えた食品ストックガイド www.maff.go.jp/j/zyukyu/foodstock/guidebook.html で具体的な方法を詳しく説明しています。

一方で、コンビニや食品スーパーの浸透に伴う中食需要の高まりを受け、食品の家庭内備蓄を概念的に小売店に任せるスタイルが普及しています。結果として家庭への備蓄が急に必要になると、買い込み度合いが著しくなるわけです。

他方、韓国製品だけが残った件ですが、単に「普段買われていないので手がつけられていない」「辛味が強く非常用食品としては適さない」までの話。嫌韓とは関係が無いかと思われます。実際、国内外商品を問わず、普段から買われていないものや非常用食品としては適さないもの(某社の激辛インスタント焼きそば)も同様に売れ残っている報告が多々見られます。


文字制限で書けなかった段落を補完してコメントを抽出。要は「中食の浸透で冷蔵庫や保管庫代わりとして食品スーパーなどでの購入を充てるスタイルが増えているので、需要が高まるタイミングでは一気に需給バランスが崩れる」「韓国産の辛いラーメンは元々売れていないので手が付けられていないだけ。それに非常時には辛いものは好まれない」というまての話。嫌韓とか関係無いし。

第一、例のペヤングの激辛焼きそばとかタピオカどら焼きとかも売れ残っていた話は多々見受けられるし、つまりはネタとして使えそうな状況がSNSに上げられているまでの話。さらにいえば、お酒とかも残っているよねえ。

嫌韓的な雰囲気があるのは否定しないけど、関係のないことを結びつけるのはよくないと思うのだな。

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このページは、不破雷蔵が2019年10月14日 06:50に書いた記事です。

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