学生のときのテスト勉強で、教科書見ればわかる暗記モノって今の時代ネットですぐわかるのにわざわざ暗記する必要あります?と教授に聞くと「お前は教習所の教科書を見ながら車を運転するつもりか。歩く速度ならそれで問題ないが、変化が速い時代に知識がないなど論外だ」と言われたのを時々思い出す。
— 高橋祥子 (@Shokotan_takaha) October 14, 2019
資料を手元に残しておいたり、検索環境を持つことで、パソコンにおける外部記憶機器とかクラウドとか、スマホのメモリカードのような役割を果たせて、自分の記憶力や能力をサポートさせることができる。けれどそれらの情報は、持ち出して来て判断に用いるまでに少なからぬタイムラグが生じてしまう。
一方で記憶に留めておいたものは、ほぼ瞬時で取り出し反応することができる。指摘されている通り、即時対応が求められる場面でわざわざ調べていたのでは間に合わない次第。
さらに、記憶しておくことで条件反射的な対応もできるようになるって場合もある。さらには論理的にはありえないスピードでの反応もできるかもしれない。これは元々の反応すべき挙動の前に生じる前兆などまで覚えているため、次になにが来るのかを予測し、あらかじめ対応しておくからに他ならない。例えば相手の投手がいつも直球を投げる時には直前に右肩を上げる癖があるのに気が付けば、直球が実際に投げられる前、右肩を上げた時点で直球に備えることができるわけだ。
もちろんだからといって、あれもこれも覚えておかなきゃいけないってわけでもない。正しく使い分けようよ、というまでのお話。
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