学校の教員から、ファイルやフォルダって概念がまず伝わらないって嘆きを見かけてなるほど。スマホがフォルダの概念を無くしたから<だからこそ使うハードルが下がって老若男女に普及した、設計の勝利なんだろうけど。PC持ってて一通り使えるだけで、他の生徒よりも一歩先に進める時代なのね。
— karzusp (@karzusp) October 24, 2019
概念ってのは物事を明確に認識して仕組みを把握しやすいように、人が勝手に定義づけしてしまうことを意味する。なんかこういうものっぽい、こんな感じといったもやもやしたものではなく、こういう仕組みなんだという明確な構造なり様式化することで、理解を共有化するという工夫なわけだ。
パソコンで作業をする時にはファイルやフォルダという仕組み、構造を理解しておくことが欠かせない。他にもマウスの操作とか電源の入れ方・落とし方とかあるけど(テレビや電子レンジ感覚でばちばち直接スイッチを押して電源を落としてしまう事例はよく聞く)。
スマホがインターネットにリーチをする汎用アイテムとして普及している現状では、その使いこなしが汎用化してしまうわけで、ファイルやらフォルダやらは意識していないのだから、分かるはずも無い。パソコンのデスクトップにずらりとアイコンを並べ、それをクリックして各種アプリケーションを起動させているだけってのと同じ。多数のファイルからアプリケーションが構成されているとか、ファイルを分かり易くまとめるための仕組みとしてフォルダというものが存在しているとか、そんなのは知らなくてもいいから覚えるはずがない。自動車の内部構造を知らなくても運転できるのと同じ。
ただそれって、スマホ以外の領域では知らない概念が出てくるので頭を抱えることになる。無論、改めて教えてもらって知ることはできるのだけど。それでも概念を認識して自分の頭の中に刻むのには結構苦労はするし、指摘されている通り、知っている人はアドバンテージを持つことになる。
知らない人が増えているというのが現状ならば、あえて知っておくことで自分の長所としてしまう。今パソコンを利用して色々と覚えるってのは、そういう意味合いも多分にあるのではないかな、と「ファイルやフォルダの概念を知らない人が多い」ということを見聞きして、思う次第ではある。
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