ワン切り詐欺ふたたび

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「アセンション島から電話がかかってきた」「折り返したら、英語のメッセージが流れて切れた」──11月21日、「+247」から始まる電話番号から不審な不在着信があったという報告がTwitter上で相次いでいる。折り返し電話をかけると高額な通話料が発生する可能性があるため注意が必要で、その正体は国際電話を使ったワン切り詐欺だ

今朝起きてトレンドを確認したら懐かしいフレーズが目に留まる。いや、懐かしんじゃいけないんだけど、知らない人も増えているのかな、という感を覚えさせる。詳しくは書いてある通りそのままで、1回コールがかかった時点で電話を切って相手端末に着信記録を残させ、気になった人がその番号をコールバックすると、それが実はQ2ダイヤルに代表される有料サービスのようなものだったということで、詐欺な次第。ただ今件でやっかいなのは、掛け直す相手が有料サービスではなく、高価な国際電話料金が発生する一般通話だったという次第。高額電話料金でどこが儲けるの?と不思議に思うかもしれないけど、その高額な電話料金が支払われる受信国側の電話会社と、ワン切りの詐欺グループが手を組んでいるという次第。

元々このワン切りって、着信記録が端末に残り、容易にコールバックが可能な携帯電話が普及し始めてからずっと行われているもので(固定電話でも着信記録を確認できるサービスもあるから、多少はあったかな?)、当初は単純に知り合いへワン切りをして存在通達的なものをする目的でも使われていたんだけど、悪い人はすぐに悪用してしまうわけで。


調べてみたら2002年の時点で従来型携帯電話を用いたワン切り詐欺への注意喚起の記事があり、手法もほぼ同じ。悪い人達側のお金の回収手段が国際的なつながりとか電話会社との連携とかじゃなく、有料サービスだっただけの話。

記事ではこの類の犯行は犯人が捕まりにくいともある。確かに電話番号は分かるからどこが絡んでいるかは確認できても、その会社自身をお縄にかけることは困難。この類のは定期的に湧いてくるので、かかってきても無視が一番に違いなし。

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このページは、不破雷蔵が2019年11月22日 07:41に書いた記事です。

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