アマゾンのブラックフライデーセールで中華なブラック値引き事案

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アマゾンジャパンがAmazon.co.jpで開催しているブラックフライデーセール(11月22~24日)で、一部の利用者から「値引率を不当に表示している商品があるのでは」といった指摘が上がっている。Amazon.co.jpは期間中、食料品や家電など数万種類の商品を特別価格で販売している。割引率は低いものでも15%程度、高いものでは90%を超える。そのうち、第三者の販売者が出品しているマーケットプレイス商品の一部が、商品ページに表示される参考価格(値引き前の通常価格)を一時的に値上げしてから高い値引率を設定することで、大幅値下げをしているように見せかけている疑いがあるという。


先日から始まったアマゾンでの、日本では初となるブラックフライデーセール。日本なら年末大売り出しみたいな感じで、例のプライムデー以上の本腰を入れているようだけど、どうもそれに水を差すような話が。

スーパーやデパート、玩具店でも似たような話はちらほら見受けられるけど、値引きをする際に値引き前の価格をこっそりと通常より引き上げておいて、大幅に値引きしたように見えるけど値引き後の実売価格が、以前の価格と変わらない、下手をすると値上げしていたりってケースもあったりするよ、というもの。例を挙げると、通常100円のものをセールの時に200円に引き上げた上で半額セールとして100円で売ってしまう。実売価格はいつもと変わらないのに、半額というアピールができる。インチキ。

それが大々的にブラックフライデーで行われているというお話。一つ二つならいつものことだけど、大規模に展開されていて問題だよな、というもの。

海外ではどうかは知らないけど、日本では景品表示法の「不当な二重価格表示」に該当する可能性がある......というか、同じようなことを実店舗でやったら通報案件。ネットショッピングでもそれは変わらない。

アマゾン側ではそういう問題出品を発見したら逐次削除しているというけど、その巡回が十分なものなのか、適切に削除しているのか、そして削除してオシマイでペナルティの類が無ければ意味がないのではとか、実害を受けた消費者にはどのような対応を示すのか、とか。


以前紹介した、アマゾンの商品の価格履歴をトレースできるツールKeepa。これがあればすぐにチェックできるよねと思っていたのだけど、今件では同一商品を新ページで展開させることで履歴をクリアしている。先の例なら100円の商品をセールス直前に別ページで200円にて展開し、セール開始後に100円に下げることで、履歴上でも半額を演出できるわけだ。

同じような手法が同時期に展開されていること、アマゾン本家ではなくマケプレ業者、多分に中華業者によるものってところを見るに、テンプレ化されたツールが出回っている、あるいは緩い連合体というかグループ化されているような感はあるのだけどね。

たとえセールスでもマケプレ業者は使わない。使うにしても信頼のおける、名の知られているところにする。これで自己防衛するしかないのだな。

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このページは、不破雷蔵が2019年11月23日 07:14に書いた記事です。

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