該当月を含む過去1年間の婚姻件数(件、人口動態統計月報(概数)から) https://t.co/OwhCiZuAkt パッパラパーでも何でもない。https://t.co/vGeqnP9Pez pic.twitter.com/DXPruJdqer
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) December 26, 2019
先日ちらりと記事にしたけど、2019年の人口動態統計の2019年推計(1~10月までの累計で1年分を推計する)において、出生数が想定以上の減り方をして90万人を割ったことでちょっとした騒ぎになっている。で、報道で厚労省のコメントとして改元があり、改元のタイミングで結婚するという人が多かったために減ったのではとする話に対し、揶揄する声が結構ある。まとめサイトでもいくつかこのような方向性のものが見られる。
ただ、くだんの人口動態統計のデータそのものを確認すると、確かに改元が行われた2019年5月の直前までは婚姻件数が例年以上に減少し、5月以降に大きく増えているのは事実。笑い話でも何でもない。
げんかつぎとか手続の問題があるからなどで、改元まで結婚を待つってのは容易に想定できる。そして結婚までは性交渉はしない、性交渉をしても妊娠しないような手立てを打つという姿勢を示すケースも多々あるのは当然の話。結婚前に懐妊すると結婚前後のどたばたに母体の負担が心配となるし、出産後はさらに無理な話になるからね。慣習的に結婚前は子作りをしない云々以外に、実務的・母体のことを考え、結婚前後に懐妊・出産は避けようと考えるのは道理ではある。
改元で婚姻件数が動いた件。人口動態統計から月次の件数を引っ張って作成。月次なのでぶれが大きい。元々漸減傾向に変わりは無いけど、2018年5月ぐらいから例年以上に減少し、2019年5月で突出。6月も続く。おそらくは7月ぐらいからは例年通りの減少。 pic.twitter.com/Jv4RtrYgU3
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) December 26, 2019
婚姻件数の前年同月比をもう少し前から、そして横に並べる。2018年5月ぐらいから例年以上に減少しているのがよく分かる。それより2018年9月のアップは何だろう。駆け込み結婚? pic.twitter.com/k8Dd8W6cFs
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) December 26, 2019
で、折角なので人口動態統計のデータをもう少し引っ張ってきて月次で。月次だから結構ぶれが生じてしまうのだけど、やはり2018年5月ぐらいから例年比で減り方が大きくなっている。2018年9月に突出しているのが不思議だけど。
よって、仮に改元が無ければ出生数90万人割れはもう1年か2年後になったかもということでファイナルアンサー。婚姻数、しいては出生数が減少傾向にあるのは変わらない事実なのだけど。
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