会社が業務を効率化してもそれにおちんぎんで答えてくれないとわかったら空いた時間は別のことにうまいこと使うのがいいぞ 「時間が空きました褒めて」って言って「よくやった合間に仕事を詰めてやろう 賃金はそのままでな」ってなる会社しか見たことねえもの
— 怪しい隣人 (@BlackHandMaiden) December 30, 2019
仕事の効率化を達成した従業員に対して報酬どころかさらなる仕事増量で答える経営者、聞いた範囲じゃ普通に結構いるみたいだけど一体何があいつらをそこまで狂わせてるんだろうかと...やっぱりそういう行為にはきっちり反発してみせなきゃわからんものなのかな。
— nino-絵仕事できます (@ninouchiirazu) December 30, 2019
こういう話はよく見聞きするし、実際に多分に行われているのだろうし、AIやらロボットの導入に絡んだ調査でも多くの人が不安視しているとの結果が出ているし、昔と比べると便利になったけど楽になったのかと問われれば違うよなあ、という思いを抱いている人も多いはず。遠地への出張とかいい例だよね。現地に泊まって観光旅行的なものが出来たのに、今では日帰りで、新幹線や飛行機の中でまで業務をしなきゃならないとか。
これが自由・自営業なら効率化できたので余裕が出来た分について、余暇を楽しんでもいいし、同じ仕事の量を増やして売上を増やしてもいいし、他の分野の仕事をあてがって業務の幅を広げてもいい。色々と選択ができる。ところが就業者となると、大抵は引用されているような結論に陥る。たとえそれが就業者側の創意工夫などによる結果だとしても、賃金で報いたり時短をかなえさせてやるのではなく、効率化した部分にさらに仕事を押し込んで、リターンはそのまま。これでは効率化の模索は自分の首を絞めるだけなので、誰もやろうとしなくなる。当たり前の話。
で、何でこういうことが起きるのか。答えは案外シンプルで、効率化によるメリットは雇用する側のものだという認識があるから。効率化で生じた時短なり行程の省略の結果をそのままにして、成果物を効率化の前後で同じようにしてしまうと、雇用側には何の利益ももたらさない。2時間かけて出来上がった商品が効率化で1時間で済むようになったとして、残りの1時間は好きなようにしてよいということになってしまうと、雇用側には何の利益も生じなくなる。だから雇用側が利益を得るために、成果物が増えるように仕事を押し込むわけだ。効率化が就業者側の工夫によるものだとしたら、たまったものでは無い。
ただ昨今では効率化が大抵、雇用側の思惑、環境整備によってなされることになる。新システムの導入とか機械の設置とか。そういうことならば、雇用側が成果物を増えるように考えるのも不思議ではない。会社の福利厚生にしたって、法で定められているってのもあるけど、結局は環境を良くしてもっと働いてほしい、逃げ出さないでほしいというものだからであって。
「高性能ロボットが普及しても世の中は楽にならない。誰が何を求めて導入するかを考えれば分かる」って話があるけど、まさにその通りなんだよね。
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