1000万台近くの車が任意保険無しで走っている

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政府は22日、自動車やバイクの所有者に加入を義務付けている自動車損害賠償責任(自賠責)保険の保険料を、4月から平均16.4%引き下げることを決めた。

使われている自動車の数はさほど変わらず、むしろ微増の状態にある一方で、事故発生件数や事故の際の被害が縮小していることで保険のバランスが変わり、結果として自賠責保険の保険料が安くなるよという話。

本来なら自賠責保険の加入率を提示したかったのだけど、自賠責保険は法的に自動車やバイク所有者には義務付けられているので、公的機関では調査は難しいみたいでデータが見当たらず。もっと探ればあるいは出てくるかもしれないし、自賠責保険ですら入っていないスットコな人がいるのも事実だから。

で、解説コメントでは任意保険の加入率などをつらつらと。実のところ事故った時には自賠責保険だけでは賄いきれないパターンが多々ある現実を見るに、任意保険にも入っていた方がよいのは言うまでもない。これって医療保険と同じなんだよね。公的な保険(高額療養費制度とか)のみでもそれなりにサポートしてくれるし、そもそも3割負担云々も公的保険の結果ではあるけど、それだけでは医療費とか入院・通院時の収入減に対応しきれないので、任意保険が必要になる。


調べてみて驚いたんだけど、共済を含めても任意保険に入っている人は88.0%。見方を変えると12.0%は自賠責保険しか入っていない状態で走らせていることになる。台数で概算すると979万台。これはかなり怖い。

そして単に面倒くさいというよりは、お金にルーズとか金銭感覚がアレな人とが、お金の上で無理をして車を使っている人が任意保険に入っていない可能性が高いのは容易に理解できるし、下手すると自賠責すら無効状態になっているかもしれない。そんな車に事故をもらったらと思うと恐怖でしかない。

なお【自賠責保険(共済)に加入していないとどうなる?(国土交通省)】にもある通り、自賠責保険に未加入状態で自動車などを運行すると、その時点で違法状態になる。自動車損害賠償保障法という法律がちゃんとあるんだな。さらに交通違反として違反点数6点が付されて、即時に免停処分となるとのこと。この辺り、分かった上で自賠責にすら入っていないのかな、と思ったりする。

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このページは、不破雷蔵が2020年1月23日 07:40に書いた記事です。

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