【不破雷蔵さんのコメント】BUZZAP!の該当記事そのものも、東京オリンピックを中止するとの話は出てきま... ▼「東京オリンピック中止」という情報が拡散。組織委員会は「事実ではない」と回答 https://t.co/Re5E1ebVpm
— 140gnews (@140gnews) January 30, 2020
しかし、ハフポスト日本版が東京2020組織委員会に確認したところ「組織委員会として公表したという事実はありません」という回答だった。「東京オリンピック中止」は、情報サイトが憶測で付けた思われる見出しが拡散しているだけなので注意をして欲しい。
昨日の朝方に話題に上って、その時点で当方のツイッターのタイムライン上ではツッコミやら否定やらが乱舞していたけど、ツッコミの記事がヤフーに転送されたので解説できた事案。要はドイツでの「新型肺炎関連の話でIOCとWHOが協議している」という報道に、記者が自分の推測っぽい雰囲気でタイトルに「東京オリンピック中止か」とつけたところ、その記事がポータルのエキサイトなどに転送され、そのエキサイト発の報としてソーシャルメディアに配信され、タイトル部分だけを見てリツイートした人が山ほど出て拡散されていったという始末。
例の新型肺炎周りでドタバタしているから、注目も集めるだろうに、余計にタチが悪い。
今件はいわゆるタイトル詐欺の類です。記事本文を読めば中止の話は一切ないことが分かるのですが、インパクトのある文言に釣られ、タイトルだけで話が広まって騒ぎとなった、典型的なデマのスタイルです。無論、集客のためとはいえ、誤読されるような文言を使うことは大いに問題があります(今件は複数のポータルサイトに転送され、そのポータルサイトの権威付けの上で広まったのも一因でしょう)。
もっとも一般報道も同じような「釣り」を日常茶飯事的に行っているのも事実ではあります。
一応解説としてこんな感じのコメントをしておいた。ただ今件には色々な問題が内包されている。解説で指摘した釣りタイトルの話はもちろんだけど、以前から言及しているようにポータルサイトへ転送する形での記事は転送元がどれほどスットコな媒体でも転送先の権威が上書きされた上で広まってしまうので、デマやガセが浸透しやすくなるということ。今件もBUZZAP!のみでの話ならここまで騒ぎにはならなかったはず(どこぞの悪質なまとめサイトの記事と同程度に扱われていただろう)。
一方でこの類の煽り的なタイトルの使い方、一般報道も日常茶飯事的に行っているのが現状。良い例では先日の「全電源喪失」問題。大手の新聞社がタイトルはもちろん、一部では記事内部でまで釣りのようなことをしている。
インターネット上の情報は特にだけど、とにかくインパクトのある、注目を集められそうな文言を使うのが至上命題で正義となっている実情が問題ではないかなと思ったりする。ただそれっていわゆる「炎上商法」を正当化するってことになるんだけどね。
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