「ウルティマオンライン創世記」
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) January 12, 2020
主が力ある言葉を発すると、ブリタニアの民の足枷が大いに軽くなった。
人々は喜び、銀行前やユーの草原を駆け回った。主はそれを見てよしとされた。ある男が銀行前に立ち、主にこう言った。
主が力ある言葉を発すると、ブリタニアの民の足枷が大いに軽くなった。
人々は喜び、銀行前やユーの草原を駆け回った。主はそれを見てよしとされた。ある男が銀行前に立ち、主にこう言った。
「だが主よ、私の鉄箱は縮んでしまいました。溜めた財宝を充分に入れておく事ができません」
そして鉄箱から溢れたパンや肉の塊を足元に捨て始めた。他の人々もそれに習った。それを見た主は厳しく言った。
「子らよ、荷を地に捨てる事は罪悪である。同じ種の荷物を重ねなさい。家を持つ者は家の中の荷物も重ねなさい。重ねてもまだ余りある程の貯蓄は罪悪である。エヌピーシーの民に施しなさい。そうすればあなたがたの足枷はさらに軽くなる事でしょう。」
男はあわてて足元のパンをかき集め、民に施した。エヌピーシーの民は大いに喜び、礼として男にHonorableの称号を与えた。主はそれを見てよしとされた。
昨日整理の上でサルベージをしたMOに入っていたファイルからのもの。どうやら創世記を模して「ウルティマオンライン」の歴史観やらシステムの移り変わりを解説するネタを思いついて勢いで書いたのはいいのだけど、飽きて続かずにそのまま放置していたらしい。
対象となった時期は具体的な年数が書いてないので不明だけど、どうも異様なラグの対策としてアイテムの大規模な粛清・整理システムが導入された前後のようだ。
多人数が同時に参加できるオンラインゲームが長続きすると、その中におけるイベントやシステムの変化は、それ自身が歴史の一つとなる。それを物語っていくのも面白い試みではないかな、と思ったりするのだけど。ある意味、なろう系のラノベもそれに近い感覚なのだろうな。
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