先延ばしの見えざるデメリット

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リスク云々の統計的資料が見つからなかったので裏付けとなる資料を提示することはできないのだけど、概念的にはまさにその通りとしかいいようのないお話。啓蒙系のお話としてよく先延ばししちゃえー的なものがあるけど、実際には先延ばしした事案も最終的には何らかの形で手をつけなきゃならないから、そこに至るまでの間ずっと「やらなきゃならない」という圧力が押しかかることになる。要は存在するだけでプレッシャーとなるわけだ。それはもちろん当人にとってはマイナスのものとなる。何しろ元々手をかけるのに躊躇するほどの要件なのだから。

先延ばしする事案そのものに手をかけるよりは、先延ばししている間にかかるプレッシャーの方がストレスは当然小さい。けれどそれが時系列的にかかりつづけると、総量としてはむしろ大きなものとなってしまう。一番良い例はむし歯かな。治療の痛みがイヤで先延ばししていると、延ばした期間はずっと歯痛に苦しむことになる。あとはステルスマーケティングのリスクの説明でも使える。ステマをやってしまうと、それが発覚するまでずっと「ステマがばれるかも」とガクブルしつづけなきゃならなくなる。

そしてそれが複数の事案で生じると、ストレスもそれだけ積み重なることになる。地獄。


で、その先延ばしの問題点への解消法として提示されているのが計画立案。要はいつか体現するネガティブな事案があるからこそストレスがたまるのであり、それを明確にしておけば不安の類は減少するだろうということ。五里霧中の中で歩くよりは、道しるべの上を歩んだ方が気分的には楽だろう。計画を立ててそれに従って動くことで、「いつかやらねばならない」不安が「現在進行形でやっている」ものに差し替わることになる。...多分に、必然的に計画を立てた時点で、先延ばしした事柄を分散区分して手掛けることになるけれど。

これって結局は「実戦目標は小刻みに」的な話とか、メモにやるべきことを細かく区分して箇条書きにしたため、一つ終えるごとに線で消していくという、生活の知恵的なものと変わらないのだよね。

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このページは、不破雷蔵が2020年1月17日 07:24に書いた記事です。

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