アラビア海へ派遣される海自護衛艦乗組員の語りと「真実性を担保するための実名報道」の原則と

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当方もこのニュースを初見した時には違和感を覚えたのだけど、その筋の専門家ではないのでそっ閉じしていたら、ツイッターのタイムライン上でもりもりツッコミが入りまくっていて、ああやはりこれは例の「真実性を担保するための実名報道」の話になるのだろうなあ、ということで覚え書き。


まぁ、元々写真週刊誌のネタだからってのもあるけど、それにしては信ぴょう性の問題がありすぎる事案。あるいはどこぞの記者の脳内取材対象者のお話なのかもしれない。読み物としては面白いのだろうけど、事実か否かを有耶無耶なままにする、ましてや事実であるかのように伝えるのは、ペテン師のやることとさほど変わらない。

ちなみにこの記事、

確かに匿名でなければ声を挙げられないケースもある。しかしながらマスコミがそれを濫用し、非実在取材対象者をでっち上げて「報道」したり、いい加減な話を匿名で出して信ぴょう性の精査をパスさせる話が相次ぐので、匿名報道そのものが疑われるようになっているのが現状。いや、昔から実のところこんなレベルの状態で、最近になってその種明かしがされるようになっただけなのかもしれない。

匿名だとたとえその情報提供者が実在しても、その語りが事実であるかどうかの担保って取れないからね。TBS不二家捏造報道事件が好例かな。

報道によるこの類の話が繰り返されるに連れ、匿名と実名を都合の良いように使い分ける報道の酷さぶりが暴露されていくのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2020年1月17日 07:45に書いた記事です。

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