サイン本と遺品処理

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先日ちょいと話題に上った、漫画家先生本人にとってはショックなお話。そりゃ自分のサイン本が古本屋に並んでいて自分でそれを目撃したら大ダメージに違いない。ヤフオクで見つけたりする時よりもクリティカル。

ただこれって、純粋に受け取った人が古本屋に出したとは言い切れないのが現状。

一人暮らしを始める時の引越しでどうしても荷物を少なくしなきゃいけなくなったとか、持ち主には無断に親などが処分をしてしまったとかいう話もあるけど、それよりも可能性が高いのは、いわゆる遺品処理。持ち主が亡くなり、残された遺品を遺族などが処分する際に、価値が分からずに業者に一任してしまったり、あるいはまとめて古物商に丸投げしてしまった可能性は否定できない。

個人的にもここ2年ばかり、遺品処理とか自分の蓄積資料の大整理のためにその類の業者とのやり取りを繰り返したり、業者巡りをして色々とチェックしたので、その類の話には何度となく遭遇しているし、古本屋やリサイクルショップやオークションで違和感を覚えるアイテムを見ると、これは遺品処理の結果かなと多分に認識できるようになってしまった。

ちなみにその方面の専門の買取業者でない限り、サイン本は普通の古本、さらには書き記し付きの古本として安値で買い取られるのが普通。サインであっても、買取業者にしてみれば、単なる落書き扱いなんだね。サインの真贋をチェックするわけにはいかないから。悲しいけど、これ現実なのよね。

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このページは、不破雷蔵が2020年1月24日 07:41に書いた記事です。

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