「一度ストックを極力減らせば片付けられやすくなるよ」というこんまり理論

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少し前に話題に上ったどんぶりだかこんまり理論。断捨離と深い関係があるような感じもするのだけど、これができる人って基本的に知的生活をしていない、文化的な環境下での生活をしていないような気がする。以前触れたこともある「本棚の無い家に住む人」のような。

涼宮ハルヒの憂鬱に出てくる長門の家とかが良い例だけど、あるいは災害時に用意された仮設住宅の建築直後の状態とか。そのような状況で過ごせる人とか、あるいは文化的な活動に必要なものを押しなべてアウトソージングできるような資産を持つ人とか。どのようにアウトソージングするかはケースバイケースだけど。人にたかったり公共財を過度に使い倒したりというのもいるよね。

「人はパンのみにて生くるに非ず」という有名な言葉があるけど、まさにパンのみの生活ならばこんまり理論も容易なのだろう。

ストックを限界まで減らせるってのは、指摘の通り何か必要な際に買えるだけのリソースを持っている、そして手段もある場合に限られる。簡単な例だと、水道や台所が無くても他人の家でごちそうになったり、外食に頼ればいいというものだな。それって部屋は綺麗になるかもしれないけど、間違いなく浪費生活になる。


知的な資産ってのは欲しいと思った時にすぐに手に入るようなものでは無いことが多い。また、手元にあること次第が価値になることも多々ある。その辺りが考慮されていない点を見るに、こんまり理論は片付けという観点では正しいものだとしても、人としての生活様式としては的外れな気がするのだな。

あといじわるな話だけど、極論としてお金自身もストックと見なせるので(価値観の概念化だからね。物理具象化してないだけ)、それすら極力減らすってことにもなる。悟りは開けるかもしれないけどさ。

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このページは、不破雷蔵が2020年1月25日 07:05に書いた記事です。

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