論文なり調査結果を基にした新聞記事で、数字がぼかされて掲載されることがよくあるのだけど、これって文字数節約ではなく該当資料の検索避けのためにやってるのかなという推論。具体的な数字を挙げると資料そのものにたどり着きやすくなるから。
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) February 18, 2020
先日新型コロナウイルス関係の記事で、新しい論文が出てこんな話がされていたというものについて、一次ソースをたどろうとした時に気が付いたこと。結果として論文は見つかったのだけど、新聞記事文中に出てくる数字のいくつかにおいて、そのまま素のまま・ベースの値を掲載した方が文字数も少なくなるにもかかわらず、あえて約〇〇的な形で表記されているのがあった。
新聞記事などでは文字数の制限から元々の値を大体の数字に丸めるってことはよくあるのだけど、それで文字数が増えてしまったのでは何の意味も無い。細かい数字を挙げると分かりにくくなるという主張があるかもしれないけど、それって「分かりやすいけど正しくない」という悪しき問題だよね、とか。
そういう意図で無ければ、恐らくは一次ソースをたどりやすくするための罠ではないかな、という推論をしてみたりする。実際、一次ソースが明記されていない新聞記事ってかなり多く、そこからあえて一次ソースを探そうとすると特定のキーワードとか数字がヒントになるんだけど、その数字がぼかされていると検索が非常に困難になってしまう。大元の数字とは別物として表記されているから。
例えば原典では8354と書いてあっても、記事で約8000とされてしまうと、その数字は検索上のトリガーとしては使えなくなる。見つけた後に答えあわせ的に、約8000と解釈できるから合っていそうだな、ぐらい。
何かたどられたくない、一次ソースを確認してほしくない理由でもあるのだろうか。
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