小売業の動向が無茶苦茶になるかもしれない

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新型コロナウイルスの感染拡大防止へ政府が休校を要請した2月27日以降、食品スーパーなどで食品売上げが急増している。「先週末は年末需要を超える受注が発生」(大手卸)し、食品スーパー店頭ではコメや包装米飯、麺類、冷凍食品、レトルト、納豆などの欠品が相次いだ。家庭でストックしやすい常温加工食品は当面の間、平時を超える売れ行きを示す見通し。メーカーは供給責任を果たすため、主力商品に絞った生産体制へ切り替える動きも出てきた。

1月分の営業成績動向の精査からその気配はあったんだけど、2月以降の小売業の売上は無茶苦茶なことになるかもしれない。観光関連のサービスや飲食店の類は客入りが激減して大変なことになるのはほぼ間違いないし、販売店の類も似たようなもの。ただ、食品や衛生品など一部の物品は特需的な状態となっているので、均すとスーパーやらコンビニやらは大きなマイナスとはならない可能性がある。

ただしたばこの値上げ前後の動き同様、食品で買われた保存のきくものとか、トレペなどについては、需要は伸びても消費が伸びるわけでは無いので(一連の事案でトイレで使うトイレットペーパーの量が数倍に膨らむわけではないし、米を食べる量が増えるわけではない。自宅で食事をとる分だけは増えるかもしれないけど)、購入したものを少しずつ消費していくことから、騒動が済んだ後は数か月にわたり需要が落ち込むことは間違いない。

各業界の全体としての売上にはどのような影響が数字となって表れるのだろうか。2月分が出てくる3月中頃以降はガクブルな感じではある。もっとも、例えば【牛丼御三家売上】の場合、松屋もすき家も客数は大幅増なんだよね。吉野家はマイナスが出てるけど、これって前年同月のキャンペーンの反動によるところが大きいわけだし。ファミレスとかは厳しいだろうけどなあ。

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このページは、不破雷蔵が2020年3月 6日 07:13に書いた記事です。

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