新型コロナウイルスの住宅業界への影響拡大との報

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住宅、建設業界が途方に暮れている。便器がない─。新型コロナウイルスの影響で、中国で部品を作っていた便器、便座のほか、キッチン周り、ドアやちょうつがいといった部材の供給が途絶えているという。大手便器メーカーの担当者は「注文が入っても納期を伝えられない」と話す。

先日【落ち込む輸入の原因】でお伝えした通り、新型コロナウイルスによって流通ががたがたに落ち込んでいるし中国生産の建材部品が手に入らない状態が続いており、水回りの部材を使う商品が創れない状態が続いているとの事。少し前にオリンピック需要で特殊なネジが不足しているとの話があったけど、それをはるかに上回る規模の問題のようだ。

先の記事のTOTOのリリースを再確認したら、3/12時点で情報がアップデートされていて、洗面化粧台や大便器、水栓金具に加え、ユニットバスオプション部材も足りないとの話が出ていた。ぶっちゃけると工場が全ストップしたような状態だから。一部再開との話もあるけど、どこまで本調子に戻れるか。中国は回復云々とあるけど、全人代の開催決定が行われるまでは無視をして良いと思う。

「日本の工場で創ればいいじゃない」という意見もあるかもしれないけど、類似の部材を作る場所があったとしても、共通規格ではないのだろうから、仕様に合わせて生産を行うようになるまでどれだけの時間とコストが必要になるのか。自宅で目玉焼きを作るのを卵焼きに変更するとかいうレベルの話じゃないんだから。

こういうことがあると、新型コロナウイルスの騒動がある程度鎮静化した後は、世の中の仕組みは随分と変わってくるような気がする。個人的にはEUがかなり加速度的に瓦解してしまうと思うのだけど。

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このページは、不破雷蔵が2020年3月21日 07:21に書いた記事です。

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