官公庁などの発信情報を直読みした上でトレンドを読むと、猛烈な違和感があったけど、その理由が分かった。報道は自分達にとって美味しい情報、つまり注目を集めそうなもの、ネタとして騒がれそうなもの、核心的利益にかなうものを優先して伝え、読者が本当に必要な情報の優先順位は低く抑えているのか
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) March 25, 2020
官公庁の発信情報を直読みする人は少なく、大抵は報道経由で知るから、その報道側の取捨選択に踊らされることになる。踊らされて世の中が混乱すれば、ますます報道の利益につながる。......悪質なまとめサイトとどれほどの違いがあるのか。(修正再送)
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) March 25, 2020
現実論として一次情報をいちいち巡回して取得して精査するのは非常に面倒だし時間がかかるし空振りに終わることも多い。自分が知りたい領域が増えれば、それこそチェックしているだけで一日が終わってしまう。あちこちのメルマガに登録したり、RSSの登録をしまくったり、官公庁の公式アカウントをフォローしまくって全部を精査しようとすれば、大抵はパンクする。
だからこそ取捨選択と要約をしてくれる社会的責務を負っている報道メディアが重要であるし、その期待を応える形での仕事が必要不可欠になる。けれど現状では報道メディアは多分に、自分達にとって有益になるもの、つまりはアクセスを稼いだり紙面が売れたり今後自メディアを定期購読してくれそうなもの、拡散して宣伝してくれそうなもの、さらには自分達が内に持つ核心的利益にかなうものを優先して選択し、それをさも大切であるかのように、事実であるかのように伝えていく。読者にとって本当に必要な情報の優先順位は低く抑えられ、あるいは考慮の対象外となる。
官公庁の発信情報を直読みする人は少なく、大抵は報道経由で知るから(そもそも報道の存在意義とはそうするためのもの)、現状ではその報道側の取捨選択に踊らされることになる。モリカケ話で片方の主張ばかりを取り上げたことを指摘した記者が「だってもう片方は自分達が重要だと思わなかったから」と答えた話が良い例ではある。
そして報道の思惑に踊らされて世の中が混乱すれば、ますます報道の利益につながるような状況になる。これって悪質なまとめサイトとどれほどの違いがあるのだろうか。あるいは悪質なまとめサイトは単に、報道の手口を真似ただけで、本質的には同じなのかもしれない。イエロージャーナリズムとかいうものなんだろうな。
「多彩な形容詞と誇張の使用や、迅速さを優先して事実検証不足のニュース速報あるいは全出来事の慎重な偽造によって作り出された物語などのような形式をとる場合がある」
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) March 25, 2020
今の報道メディアそのものですね。
まさにそのものではある。
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