「高齢者」ではなく具体的な年齢で伝えるべき

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元々医療技術や栄養方面の発展などで健康寿命の伸長が生じていることもあり、お年寄りとか高齢者という言葉の概念に変化が生じているのは事実ではある。昔の漫画で描写されていた高齢者の年齢が、今ならばまだ壮年レベルでしかないものだったという話もよく聞く。

メディアなどで高齢者に向けたメッセージを放っても、対象を指し示す表現にシニアとか高齢者という言い回しを使うと、その対象の人自身には届かない可能性は否定できない。いや届いても自覚が無い。だから結局問題が悪化してしまう。


例えば内閣府が以前調査した結果だと、75歳ぐらいまでは「自分はまだ高齢者の区分ではない」「自分より年上で初めて高齢者となる」という認識だったりする。つまり自分が高齢者であると自覚できるのは75歳ぐらいになってから。この調査は2015年発表のものだから、現状ではもう数年後ろにずれているかもしれない。

ともあれ、「高齢者」という概念が明確な年齢区分を示すものとしては適切ではないのは事実ではあるので、具体的に60代とか60代以降という形で表現した方がよいことに違いは無い。

個人的には年金生活に入った時点で「高齢者」と認識すべきだとは思うのだけどね。

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このページは、不破雷蔵が2020年3月29日 07:00に書いた記事です。

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