新型コロナウイルスの問題で特に感じた、各ポータルに求めたいこと

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恐らくはずっと前からで、震災の時にも同じようなことは何度となく繰り返していたとは思うのだけど、新型コロナウイルス関連では特に強く感じた事を。調査結果でも色々と明らかになっている通り、最近は、特にスマホ経由で情報を見聞きしている人は、ニュースの類はポータルで集約されたものを確認していることが多い。で、集約しているスタイルは非常に便利ではあるのだけど、現状では弊害も多分にあったりする。

その弊害とは大きく上げると引用した2点。スポーツ紙などのエンタメ系の新聞の情報が一般紙と同じくくりで掲載されていることと、海外発信情報が何の信憑性チェックもなくただただ正しいもの、絶対的なものとして伝えられていること。現状ではこれらの所業でPVが大いに底上げされているのを見る限りでは、改善される可能性は低いけれど、これらのせいで確実に正しい情報を伝えるという報道の意義からは外れた状態になっているのは否定できない。

現状ではそれぞれ「コンビニでR18系雑誌が一般紙と混ぜられて自由に立ち読みできる状態。しかも表紙がカバーされている」「海外のフェイクサイトや悪質なまとめサイトの情報が『海外発』というだけで正規の情報として配信されても判別できない」ようなもの。学校の学級図書に参考書と18禁の漫画と架空戦記小説が並べて置いてあり、しかも外見はすべて同じで全部が同じ正確さの内容だと誤認してしまうようなもの。

ニュースのアクセスランキングを見ると、スポーツ紙のネタ的な話と一般紙の報道記事がごちゃごちゃになっているし、何の裏付けも無い人の語りが信ぴょう性に満ちあふれているかのような伝えられ方をしている記事が山ほど出ていたりと、頭を抱える事態が。


加えるなら報道記事という観点であれば、コメント付きのキュレーションサービスも似たような状況。本来のキュレーターの意味合い通りに運用されていればよいのだけど、現状は知名度がある人が縦横無尽に居酒屋の酔っぱらいのくだまきモードと化している状態。テレビのお昼ごろのワイドショーに出てくる、知名度はあるけど該当するニュースへの知見は無いに等しいコメンテイターが、お気持ちで適当に語るのと同じ状態。あれはネタとして楽しむためのものであって、信ぴょう性を云々したり事実として受け止めるようなものでは無い。それを正しい解説として広めている時点で大問題に違いなく。

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このページは、不破雷蔵が2020年3月29日 08:02に書いた記事です。

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