長期保管書類にはまず、金属が使えません。錆びるとその書類だけでなく隣をも侵すので。糊も、種類を選ばないと腐ったり経年劣化で割れたりします。錐で穴を開けコヨリ紐で綴じるというのは、そのまま和本の綴じ方です。紙に対して紙しか使わないので損傷もなく、安価で確実に長期保管できる方法です。 https://t.co/fSIX1cEsIp
— 金木犀@宇宙と文学の人 (@kin_mokusei) May 4, 2020
これ、百年レベルでの長期保存を考えた時にはこうなるんじゃないという可能性はある。樹脂素材系は劣化して文書にダメージを与える可能性があるし、金具は錆びてしまう可能性がある。となると割とこうならざるを得ないのではないか、という。 https://t.co/CtnX9G2ph4
— 春巻れいじ@月曜日 西さ-20b (@KazunePP) May 3, 2020
以前にも何度か記録の長期的保全の方法論について、サルベージ品の腐敗状況を見ながら色々と考えたことがあるのだけど、これについては当方自身あまり認識していなかったということで、覚え書きも兼ねて。
正直なところ紙そのものの品質に気を付けていないと、こより紐などは残っていても資料そのものが朽ち果ててしまったなんてこともありそうだけど、キリでの穴あけとかこより紐を使うという手法が、こういった効用を期待できるものだとは、ねえ。
パンチで穴をあけると紙の繊維が切断された部分が鋭利になりすぎて、そこから破れてきます。キリ、千枚通しを使うと、紙の繊維の隙間をこじ開けて穴ができますので、その穴から敗れることが少ないのです。昔の司法書類も、こうやって閉じておりました。
— 鷹見一幸 (@takamikazuyuki) May 4, 2020
パンチャーで穴を開ければいいじゃないとは思っていたけど、こういう話も。これも結局は紙の質に多分に左右されるところがあるのだろうけど、なるほどという感じではある。
個人ベースでこの技術を使う必要はほとんどないだろうけど、知っておいて損をするってこともないだろうな、と。
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