いわゆる「自粛警察」って多分は「何かストレスを発散したいけど、それに正当性を持たせて責任が問われないようにしたい」「元々暴力性を持ち、その行使に自粛を利用したい」で、いずれにしても危ない人な気がします。犯罪的行為に至るしきい値が自粛云々で下がったまでの話。
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) May 18, 2020
一部では報道もされている、自粛行動を強要する、半ば理不尽な行動性向を持つ存在、それが「自粛警察」。自粛を相手に押し付けるために自らは警察官のような立ち位置で振る舞うからというフレーズではあるのだけど、単なるネットミームとか注目を集めるためのネタ話というわけでもなく、それ相応に実在するようだ。当方は幸いにもまだその類のに遭遇したことはないし、見たこともない。
逆の事例、例えば距離を開けて並んでいたら割り込まれたり、間隔を開けてエスカレーターを利用しているのに真後ろにぐいぐい迫ってきたり、一人ひとつと書いてある衛生用品をもりもりとかごに詰め込んで会計をしようとする人は何度か目撃しているけどね。当方の場合、すべて妙齢の女性だったというのが何とも、はや。一方、ツイッターなどで見かける動画や画像の限りでは、壮年男性のケースが多いように見られる。もちろん、加害側の姿かたちが見えない、誰がやったのか分からないというパターンも多々ある。
この類の話は統計を取るのが難しいので、数理的な断定はできないのだけど、個人的な感想としては「自粛警察」行為をする人は多分に、「何かストレスを発散したいけど、それに正当性を持たせて責任が問われないようにしたい、後ろめたさを無くしたい」「元々暴力性を持ち、その行使に自粛の社会的雰囲気を利用したい」ではないかという気がする。結局新型コロナウイルスによる自粛の動きが無かったとしても、該当者は少なぬ心の暗部を持っており、それは何らかのきっかけで体現化されるような状況にまでなっていた。それが新型コロナウイルスの流行で自粛をしようという社会の動きが生じ、行為のハードルが下がり、実際にやってしまったというもの。
ある意味、「自粛警察」の話は、そういう危ない人のあぶり出しにもなっているのかな、という感は否めない。
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