2019年度の国民年金納付率は69.3%という話

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厚生労働省は29日、2019年度の国民年金保険料の納付率が前年度比1.1ポイント増の69.3%だったと発表した。


納付率の改善は8年連続。過去最低だった11年度の58.6%から10.7ポイント上昇した。


先日ちらりと話題に上った、国民年金の納付率の話。69.3%ということは3割近くが未納ってことではあるのだけど。これってあくまでも当年での納付率のこと。

国民年金は2年分までさかのぼって納付できるので、実のところはそれまで勘案した最終納付率の方が指標としては役に立つ。これは2019年度においてはその2年前の2017年度分までが該当するので、これについては76.3%となる。大体1/4が未納状態。

ただこれも、国民年金に限った話。公的年金まで合わせて勘案すると125÷6759で2%足らずになるんだよね、未納者は。

なお国民年金保険料の納付率が高まっている原因の一つとして、高齢化が挙げられる。元々納付率は年齢が上になるに連れて増える傾向がある。例えば2019年度(2017年度分)の最終納付率を見ると、25-29歳は68.16%でしかないけど、55-59歳は83.48%にも達している。そのような傾向の中で、年齢が上の人が増えてくれば、全体としての納付率が上がるのも物の道理なわけだ。

報道記事は文章量の問題があるから端折る必要があるのは仕方がないけど、それにしてももう少しなんとかならないものかなあ、と。

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このページは、不破雷蔵が2020年6月30日 07:35に書いた記事です。

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