昔から思うに家事用ロボットって人間の都合に合わせたままに無理に家事をさせるからコストが高くなるのであってロボットに合わせて家を作ればわりとあっさりできるのではないかと思うよ。
— あるふ (@alfredplpl) June 14, 2020
ルンバのために全ての家具をルンバ分浮かせるルンバブルな部屋とか。
家はロボットと考えたほうが良い。
家事に限らず、なにかを自動化するときって「その仕事をそのままロボットにやらせる」ではなく「ロボット向けに仕事を組み替える」作業をするのがあるべき効率化だとおもうんですよね。
— ろくせいらせん (@dddrill) June 14, 2020
なので自分はRPAが嫌い。
今ある環境をより便利にスマートに楽にするために行われる自動化とかロボット化。だけれど現在の技術では完全に自動化することは不可能なので、ある程度の割り切りとか省略とか制限が設けられることになる。その条件下で最大の便益を得るために、元々作業をしてもらう対象となっている方をカスタマイズする。楽をするための自動化が、逆に色々な最適化を促していく。
そんなことをするぐらいなら、最初から仕事をしてもらうロボット向けに仕事そのものを買えてしまおうという発想は悪くない。ちなみにRPAってのはRobotic Process Automationの略で、人が普段から行っているこまごまとした、反復性のある事務作業の自動化。VBAの広範囲化したもの、その上位版という概念。
引用にある「ルンバのために部屋掃除をした」というのが非常に分かりやすい例で、自動化装置の科学的・技術的限界をサポートするために、環境そのものを整備するという方法論は、考え方として非常に重要ではあると思う。この発想がすぐに頭に浮かび、それを手掛けられるか否かで大きな差が出てくるのではないかな。
一方、この方策にも問題点がある。ルンバの例ならば家のカスタマイズはあくまでも「現状のルンバに対する最適化」でしかない。今後ルンバが高性能化したり、さらにはルンバを超える能力を持つ掃除機の類が登場した時には、それに合わせたカスタマイズを再度行う必要がある。また、現状のカスタマイズ化された住宅では、ルンバ以外の掃除機にはかえって使いづらい、さらには住環境としてもあまり居心地がよくない可能性がある。
まぁ、ルンバブルな部屋の構築という考え方は大切。だけど、それに傾注しすぎると、あっという間に袋小路に陥ってしまうかもしれない。
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