5月の宿泊84%減

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5月に国内の旅館、ホテルに泊まった人は前年同月比84.8%減の延べ781万人だったことが30日、観光庁の宿泊旅行統計(速報値)で分かった。現在の調査方法になった2010年4月以降で最少だった今年4月を下回り、減少率も最大。新型コロナウイルスの影響による国内旅行の自粛や訪日客の激減で日本人は81.6%、外国人は98.6%それぞれ減った。

新型コロナウイルスの流行で各国が海外旅行の自粛・規制、海外からの入国の規制や検疫強化をしているのだから当然といえばそれまでなのだけど。宿泊客がめがっさ減ったよという話。海外からの来日客は激減しているし、国内でも移動が自粛制限状態なのだから仕方がない。

一次ソースは観光庁の「宿泊旅行統計調査(令和2年4月・第2次速報、令和2年5月・第1次速報)及び(令和元年年間値(確定値))」。5月分はあくまでも一次速報値で、今後発表される二次速報値、確定値で変更される可能性があります。


また、客室の稼働率は12.8%となっています。詳細としては

旅館...5.3%
リゾートホテル...3.6%
ビジネスホテル...19.9%
シティホテル...8.9%
簡易宿所...5.6%

です。元々旅館やリゾートホテルは稼働率は高くなかったのですが(例えば2019年5月では旅館41.5%、リゾートホテル59.6%)、稼働率が1割未満とはダメージも尋常ならぬものがあるに違いはありません。

なお記事では外国人の少なさについて「政府の入国制限措置が響いた」の解説をしていますが、実情としては同時に諸外国もまた出国規制や自粛をしているのも要因です。


実データを見ると絶望的なものであることが分かる。ビジネスホテルの値が高いのは、ビジネスで移動せざるを得ない人が相応にいるって形。

新型コロナウイルスの流行はまだしばらくは継続することになる。規制を緩和してもまた再発したら再度きつくしなければならなくなる。冬場になれば第二派のリスクもある。仕方ないとはいえ、ちょっときついよな、と。

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このページは、不破雷蔵が2020年7月 1日 07:30に書いた記事です。

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