「ラノベが売れてない」という話

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ぶっちゃけると「需給バランスが崩れて飽和状態になって、その状況を見て醒めた人も出てきて市場が縮小しているってのがあるから。売れている作品は相変わらず売れている」としか言いようがないのだけど。そしてそのような状況はラノベに限らず、どのような商品でもありうることで。

で、個々の作品に関していうのなら、指摘されている通り、知られていない作品は読者が買おうか買うまいかという判断の対象にすらならない。スーパーで食品を買っている人は、そのスーパーに並んですらいない食品は買おうか否かを判断することすらせずに、買わないという結論に至るわけで。むしろ買えない、だよな。種類が増えてくると、この「知らないから判断のしようがなく、結果として買えない」という対象が増えてくるのが、市場の供給過多、飽和状態における実情。

かつての架空戦記小説ブームとか、付録本ブームの時にも似たような話があったような......というかこの類のって、エンタメ系コンテンツには得てしてありがちなお話。


で、試し読み、要は味見とか試供品の提供のようなものがあるといいな、という話が出てくるのも当然の話。アダルト系の動画などのコンテンツではその結論に至って、動画サンプルが乱舞している。ウェブ系のコミックも試読が充実しているよね、ラノベもまた然り。けれど飽和とか売れていないという状況に変わりはないので、やっぱり供給過多だったり、見せ方が悪いのだろうなあ、と。

コンシェルジェみたいなものがあって、自分の好みに合わせておすすめしてくるのがあればいいのだけど。......ってウェブ通販ではすでに似たようなことをやっているか。


こういう世の中だと炎上商法が一つの解決策となる。ユーチューバーはすごく分かりやすすぎる事例。でもそうではなく、色々と見せ方を工夫したり、切り口を変えてやってみるというのは悪くない。「人間失格」の表紙の件もいい例だよね。

「タイトルと、表示絵と、本のデザイン担当」とはあるけど、無論これが究極で最終的な解決策というわけではない。ただ、考え方としては悪くないし、これでそのまま当てはめて上手く行く例もあるのではないかな、と。

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このページは、不破雷蔵が2020年7月 3日 07:53に書いた記事です。

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