スーパーファミコンのバッテリーバックアップに使われてるSRAMチップを置き換える事で、セーブ記憶領域を不揮発性のFRAMに変え、電池切れを気にせず半永久的にセーブデータを維持できるようにするキット。凄い物作る人いるな!https://t.co/zEgjvJECUZ pic.twitter.com/UKHkIopA4u
— Kenji Iguchi (@needle) July 2, 2020
カートリッジスタイルのゲームソフトでデータをセーブするための仕組みとしてよく使われているSRAMチップ。いわゆる揮発性メモリというやつで、中身のデータを維持するのには電気が必要なので、そのためにボタン式の電池がソフトに組み込まれているのだけど、長年使っているとその電池が切れ、データが飛んでしまうしセーブができなくなる。古いソフトは大体このタイプで、中古ソフトでは電池切れしてるかもしれないからセーブ機能の保証はできないよってのが結構ある。
これだと不便だということで、カートリッジスタイルのゲームソフトも流行期後半(前世紀末ぐらいからかな)から、電気が無くてもデータが維持できる不揮発性のフラッシュメモリなどに変わっていった。ニンテンドウパワーなどが好例。
で、今件は昔のカートリッジスタイルのゲームソフトでSRAMが使われているものについて、電気がなくてもセーブできるし消える心配もほとんどいらないよというものに差し替えるキット。セーブできなくてもゲームそのものは遊べるから別にいいって人は特に問題ないのだけど、セーブをできるようにしたいのならば結構気になるお話。まぁ、中には自分で電池を入れ替えるから別にいいという奇特な人もいるけど。
今件、要は電池切れの懐中電灯の電池を半永久的に使える電池に差し替える感じ。実際にはFRAMの書き換え可能回数は数兆回といわれているので、その回数だけ書き換えたら寿命がくるのだけど、フラッシュメモリですら10万回なので、事実上無限と考えても問題ナッシング。
実のところここまで手間をかける必要があるのかどうかとか(ボタン電池なら原価は数百円で済む)、そもそもカートリッジスタイルのゲームソフトならある手立てを使うことでフラッシュメモリを使っているのと同じ環境でゲームをプレイできるので、それほど需要があるとは思えないけど。興味深い話には違いない。
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