「ネットで投票できれば投票率上がるのに」みたいな意見も相変わらず見るので、いわゆる「ネット投票」がアカン理由を端的に説明します pic.twitter.com/1O3St18oVi
— 猫分儀スミレ (@amaitorte) July 5, 2020
いやまじで、どんなに技術が発達してもネット投票は基本的に無理なんです。
— 高梨ひひひ (@do_not_open) July 5, 2020
上司が後ろに立ってて、「じゃあ今から目の前でさんに投票してね」ができちゃうんで...
効率性とか技術力の問題じゃないんです。
情報伝達ツールとしてインターネットが浸透し、それを操作するスマートフォンの普及率も相当なものになったこともあり、定期的に話題に上るのが「スマートフォンなどでインターネットを使って選挙投票ができるようにしよう」という話。
確かにそれができれば便利極まりない。雨が降っていても面倒くさくても、わざわざ投票所に足を運ぶこと無く、自分の手元の端末でさくりと投票ができる。自分の投票権を気軽に行使できることのどこが悪いんだ、という感じ。セキュリティの観点でも現金の振り込みや振り替えがインターネットでできるのだから、問題は無いだろう。
しかし選挙の投票をインターネットによる端末からの操作として実施するのは現実的ではない。なぜかといえば指摘されている通り、投票行動の強要が容易にできてしまうから。日本国憲法第15条に定められている「投票の秘密」とか、公職選挙法における各種規制を容易に破られてしまう。しかも現金のやり取りと違い、証拠が残りにくいので、罰則規定も適用が難しくなるから、やりたい放題になってしまう。
例えば投票所に端末を置いてそこから入力させるということなら容易にできるだろう。けれど有権者が自由な場所で自分の端末から投票する行為は、恐らく永遠にできないに違いない。悲しいけれど、これが現実なのだよね。
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