無償での仕事受注は汚点でしかない

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定期的に話題に上ってくる、仕事の無償奉仕的な話。発注する側曰く、これが実績になって新しい仕事を生み出すから、今回の内容を受けて大きなメリットのある仕事を発注する機会に恵まれるだろうから、とかいう大きなニンジンぶら下げの巧みなアプローチをしてきたりする。

けれど実際にはそんな都合のよい話は滅多になく、大抵は無償とか超廉価での仕事受注は、そのコスパで仕事をしてくれる労力としてのピックアップを、発注側にされてしまうだけ。「次はよい条件で」ではなく「次も同じ条件で」となるのがオチ。第一、次に良い仕事とかいう話はあくまでも発注側のセールストークでしかなく、契約の類は一切ないのだから。

結局のところ無償なり不当な廉価での仕事の受注は、受けた人にとっては汚点(=安く使い叩ける存在としてのアピールをしてしまった)でしかないという次第。あるいは鴨葱の証明かな。

いずれにせよ、性善説で期待をするのはいいけれど、性悪説で備えるのは基本中の基本。

今件の話にしても、多分にドヤり系というかイキったスタイルの発注側・経営側が多分に無償奉仕的に活動して実績を作るべしと話しているのが確認できるので、余計に怪しげに思えて来るんだよね。お試し品や無料サンプルでお腹を満腹にしてしまおう的な話を経営のコツとして主張してるのではないかな、という疑いすら抱いてしまうのだよねえ。

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このページは、不破雷蔵が2020年7月11日 07:35に書いた記事です。

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