あからさまな詐欺メール見て、もっと上手く作れよって思ってたけど、詐欺師にとって重要なのは【偽陽性=メールには反応するが最終的には騙せない人】にかける労力を減らす事なので、わざと詐欺っぽい文面にしてるという話、目から鱗が落ちた。
— 酔っ払い化学者 (@yopparai_chmist) July 6, 2020
詐欺っぽいメールで釣れる人は高い確率で真の陽性。
ここでも何度か紹介した、下手をすると一日に100件以上は襲い掛かってくるスパムメールの類。大体は詐欺メールなもので、最近はアマゾンや楽天、Appleのようなネット業者を装ったものが多いのだけど。
文面が明らかに詐欺詐欺してて、こんなのに誰が騙されるのだろうかという疑問が無かったわけじゃない。けれど今件引用の指摘で納得しすぎくて同意の縦振り首がバーテンの高速シェイク状態。
要は不特定多数をターゲットにしているのではなく、あのようないかにも詐欺メール的な陳腐な文面でも騙せる人を相手にしている、逆にそのような人のみが反応するようにふるいをかけているわけだ。どのみち、誰に流そうがコストはほとんど変わらない。反応をするようなスパム耐性を持っていない人だけがリアクションをしてくれば儲けものという感じ。
これが例えば訪問販売なら一軒尋ねるあたりのコストは結構高いものとなるので、引っかかってくれる人が多いであろう、高齢者比率が高い地域をアプローチするようになる。以前詐欺の被害を受けた人のリストがあれば、非常に低いリスクで詐欺をしかけることができるだろう。ところがスパムメールならその類のコスパ計算をすることなく、四方八方に石を投げ、当たった人のみに対処すればよいのだから、非常に効率的なものとなるわけだ。
要は詐欺メールの安易な文面は、それでも引っかかるカモを振り分けるための罠なわけだな。
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