大都市交通センサス(国土交通省) https://t.co/4lw9dONjyu 5年毎実施の三大都市圏での鉄道・バス等の大量公共交通機関の利用実態。欲しかったデータが取れた。 pic.twitter.com/zpU4h23khf
— 不破雷蔵@ガベージニュース (@Fuwarin) July 15, 2020
先ほど本家サイトで挙げた【1日1.59件発生・鉄道係員への暴力行為、2019年度は581件】でちらりと触れていたこと。暴力加害側の年齢階層別構成比率はほとんど同じなので、特に高齢者が多いとか若者が多いという話はないというのが結論だった。少なくとも人数の限りにおいては。
では鉄道を利用している客数に対する比率としてはどうだろうか、これについては該当資料はもとより、鉄道会社各社の公開資料でも、利用客の年齢階層別構成比の類はなかったので、調べようがなかった。ちょっと考えてみれば定年退職を迎えれば鉄道を利用する機会は減るから高齢者、60歳以降の人の割合は減るとは思うのだけど......。
...ということで色々と探ってみたところ、国土交通省の大都市交通センサスが近い答えを出していることが判明した。これ、5年に一度の調査で最新版は2015年分なのだけど(グラフでは2017年と書いちゃってるけど、これは間違い)、大都市圏における駅の自動改札利用者のデータを色々な角度で公開している。これを基に算出したのがグラフの結果。面倒くさいので首都圏だけにしたけど、近畿圏や中京圏も大きな違いはない。
要は通勤しているサラリーマン世代が一番利用者が多く、高齢層の利用者は少ないというところ。女性は20代までは男性とほぼ同じだけど、30代以降は結婚して専業主婦となったりパートで働くようになる人が増えるので、電車を使う機会が減ってしまうという次第。70歳以上でわずかに女性の方が多いのは、ひとえに70歳以上人口そのものが女性の方が多いから(長生きするので)。
つまり、鉄道内での暴力加害者の数が世代であまり違いが無いってことは、利用者数比率で考えれば、高齢層の方が暴力沙汰を起こす可能性は高いということになる。
大都市交通センサスに収録されているデータ、色々と面白いものがあるので、時間があればごりごり精査して、いくつかまとめた記事を作りたいところではある。
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