「世界の嫌われ者 文在寅にも完敗...史上最長、最悪、病弱、無能総理・安倍晋三の末路(原文ママ)」あまりに酷すぎてネットのあちこちで面白がって拡散されていた(笑)。目立ってナンボの世界なら大成功だが、誌名がイメージさせる品格はゼロどころかマイナスの印象づけだわなあ。 https://t.co/Euygoplu8u
— カラサワ (@cxp02120) August 27, 2020
記事の拡散はタイトルが9割 ねとらぼ「10年の反省」が生む防御力https://t.co/gugGpN7OG2
— geek@akibablog (@akibablog) August 27, 2020
ウェブ上のコンテンツにおける広報展開というか情報の拡散戦略というか広がり具合のロジックは、紙媒体のそれとは大きく異なる。「東スポ戦略」とも呼ばれている、駅売店の新聞売りケースではタイトル部分しか目に留まらないことが多いので、タイトルでいかにインパクトのあるフレーズを使うか、中身と一致するしないなどどうでもいいのでとにかく注目を集めるかが正義でありルールである的なもの。これがウェブ上では絶対規範みたいなものとなっている。
何しろウェブ上のコンテンツは基本的にタイトルのみがずらりと並び、その中から読み手が読みたいものを選んでクリックし中身を読み通していくスタイルなので、まずはタイトルから中身に誘導させねば負け。それこそ羊頭狗肉でも表紙詐欺でもかまわない、手に取らせたら勝ち。ある意味、リアルな世界よりもネット上での方が炎上商法の有効性が高いのも、この点にある。
先日総理への暴言に等しい報道記事が上がっていて、その中でタイトル部分に病症に関連するワードが含まれていたことでさらなる批判が集まったけど、それも結局のところはこの考えに基づいたまでの話。
「記事の拡散はタイトルが9割」の事実は否定しないけど、だからといってタイトルを煽り三昧、誤読上等、差別表現濫用、内容と別物にするのが賛美されるのはどうなのだろう。最近この類の話をウェブ系の「専門家」などが当たり前の常識のようにドヤりながら勧めているのに、正直なところ頭を痛めている。その方法論って、いわゆる悪質系まとめサイトとどれほどの違いがあるのかな、と。安価で満腹になるのには、万引きをしたり試食品を食べ歩くのが一番だと勧めているのとどれほどの違いがあるのか。
「ガラケーやPHSでニュース配信していた頃(20字程度しか表示できない)」や「2ちゃんねるでスレ立てしていた頃」を経験している世代が、デスク相当の立場になった結果なのかな、という気はしますねえ。
— 加藤AZUKI@「忌」怖い話 小祥忌/「弩」怖い話 薄葬 (@azukiglg) August 27, 2020
英文法の組み立てで見出しを作るとか主語省略とかもそう。@Fuwarin
炎上系YouTuberが世間に迷惑かけるのと同じだと思います
— 真面目に政治を考える (@ThinkforD1) August 27, 2020
社会や相手への配慮もなく、目立てばいい、売れればいい、金になればいいだけ
指摘されている通り、文字数制限が厳しいメディアの時代のくせが残っている可能性はある。また2ちゃんねるでのスレッド立てやまとめサイトのノリがそのまま報道界隈で使われているという話も否定できない(本来そういうやり方は好まれない、まったく別の分野の場所でも、そののりで通している人のケースは結構見受けられる)。
また、炎上系のユーチューバーの手口と変わらないという指摘も同意。自分(達)の目的が達成できるのならば倫理観とか相手の事とか配慮とかは無視してもよい...というかそういう配慮すらしない、さらにはできない人がいて、報道界隈に携わっているということなのだろうな。
内容を簡素に、分かりやすく、正しく、適切にまとめて表現することと、とにかく目を通してもらうための表現を用いることは、大抵において一致しないからね。にもかかわらず、後者を是とし、それどころか前者を否定するだけでなく偽るのは、情報発信者としてはどうなんだろうか、と思う次第ではある。活動家とかならともかく。
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