お金を使ったものを持っていないと仲間外れになる話

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最近ではスマホでアプリゲームをするのが子供達の間でも当たり前の話となっているようで、当然この類の話も出てくるものではある。当方のアンテナにはあまりひっかかってこないけど、想定は容易にできる(フォートナイトは主にパソコンやゲーム機向けのソフトだけどね)。

ただこの話って、指摘もされている通り、姿こそ違えど昔からあったものに違いない。ゲーム機を持っているか居ないか、ゲームソフトをプレイしているか否か、同じ雑誌を買って読んでいるか、テレビを見ているか、玩具を持っているかなどなど。要は共通の話題の仲間に入るのに必要なハードル越えに金銭がかかわってくるという話。そして金銭のあるなしは環境によって違いが生じてくるものだから、仲間に入れない人が出てしまうのも仕方がない。同じゲームの中でも、無課金と課金者との間での差異が色々と問題を起こすこともある。

配慮ができる人ならその辺は色々と工夫できるのだけど、子供にそこまでの配慮は難しいだろうし、今のゲームだとその配慮ができないってのもある。

そして当然の話ではあるけど、この類の問題で注意を必要とするのはゲームとかツールの方ではなく、子供同士の交友関係の方。そういうリスクが生じるからその遊びを禁止するということになると、極論として何もできなくなってしまうし、配慮を学ぶ機会も無くなる。世界から貧乏を無くすためには全員が貧乏になるしかない、という寓話と同じレベルの結論に至ってしまう。

必要なのは子供同士の関係の方、個々の問題であり、今回ならばゲームの責を求めるのは間違っている...というか保護者側やその方面の専門家としてはそうした方が楽ではいいのだけど(責任を放り投げられるからね)、だからこそいつまで経っても問題は解決しないのだよね。むしろ悪化する。

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このページは、不破雷蔵が2020年8月11日 08:00に書いた記事です。

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