もうここ数日、「クーラーが嫌い」という年配の患者さんに冷房を勧め、たしかにかなりの割合で、クーラーや低い気温が嫌いなのではなく、リモコンを使えない自分が嫌いな人を、指摘を受けて再発見する。
— medtoolz (@medtoolz) August 14, 2020
エアコンの温度はプリセット、あるいは裏設定を経由してのみ変更可能、リモコンはオンとオフのボタンしかない、というリモコンを、オプションで用意してほしいなと思うのです。
— medtoolz (@medtoolz) August 14, 2020
エアコンをつけない、つけても高い温度設定にしてあるので意味がない。高齢者のエアコン事情というかあるある話。単純に電気代がもったいない・節電しなきゃならないとか、体質的に暑さを感じにくくなっている(体そのものはヤバい状態なのに、そのヤバい高温を認識できない)以外に、エアコンの操作をしたくない、厳密には操作ができない自分の現状を認めたくないという事情により、エアコンが嫌い・使いたくないという事例があるとの指摘。
これが実際にどれぐらいの割合なのかは、事案の性質上統計を取って調べるってことはできないけど、十分以上にあり得そう。がん検診が避けられる理由の一つとして「検査をするとがんが見つかるかもしれないから」ってのと似ている。認めたくないからアンタッチャブル状態にしてしまうという感じ。「使わなきゃ死んじゃうよ」と言われても、現状を認めたくないって気持ちが上回ってしまう。
極論ではあるけど「エアコン付けて」というと状況から最適解を判断し、その設定に沿った稼働をしてくれるエアコンがあるといいな、と考えるのは極めて真っ当な感じがする。それこそ扇風機や冷蔵庫感覚でイージーに使えるエアコンこそ、今一番求められているのかもしれない。
エアコンそのものにその機能が無くとも、スマートスピーカーと連動することで似たような操作ができるものがあれば最強だよね。そこまで難しいものでもない気はするのだけどな。
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