昔、炎上が飛び火した方から相談があって、「マスコミから取材が来てるけど、どう対応すればいいか」と聞かれたところ、「『事実確認中ですのでしばらくお待ち下さい』と答えておいて下さい。2〜3週間もすればマスコミも忘れて改めて取材にくることなんてないですよ」と答えて、その通りになった。
— 中村剛(take-five) (@take___five) August 15, 2020
訴訟提起の際に記者会見された案件で、被告側に取材が来た場合は、「訴状が届いてないのでコメントできない」、自分が敗訴した判決でコメントを求められたら「判決を精査の上、適切に対応する」というテンプレがある。その後追加コメントが出た試しがない。
— 中村剛(take-five) (@take___five) August 15, 2020
あらかじめ決められたパターンを使いまわすことでミスを減らしつつコストを下げる手口、テンプレート。よく考えてみればプログラムだってテンプレートの集合体みたいなものだし、何も悪いことではない。ただ、それが適切な使い方でないと怒られるけど。
で、指摘されているテンプレは、汎用性の高いもの。思い返してみれば同じ、あるいは似たような類の言い回しは結構あちこちで使われている気がする。ちなみに追加取材がほとんどこないのは忘れているのもあるかもしれないけど、新鮮味がなくなってネタとしては面白くなくなったからという判断が働いているのが多分だと思う。報道は得てしてそんなもの。
あとは例えば「担当者が不在」。これって往々にして担当者が改めて出てきて回答したというケースを聞かない。担当者が不在なのは回答したくない、あるいは答える必要性を感じないということなのだろう。
東証から公開される適時開示情報でもこの類のテンプレは色々と確認できる。むしろそのテンプレを見つけたら、それを使わざるを得なくなった背景を探るという見方をした方が、色々と楽しめると思うのだけどね。
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