これも新しい日本なのでしょうか。最近のweb小説で「チート」という言葉を使う時に「他人の持ってない凄い力」や「努力の末にたどり着いた境地」に対して使用する方が多い気がします。「チート」とは元々ゲームなどのプログラムに対して「不正なアクセス」を行って利益を得る事なんですが......。
— シシ丸 (@sisimaru81) August 19, 2020
ディアブロ1で、街にいても攻撃できるように不正改造するPKにチート野郎って、草の根BBSで使ってた記憶。https://t.co/uSaJrqgbeH
— karzusp (@karzusp) August 19, 2020
オタクやツンデレって言葉が変容していったように、ネットは時間の進み方が爆速なんで、コロコロ変わっていくんですよねぇ。
指摘されてみれば確かにちょっと前まではチートって、ゲームのデータを不法にいじったりインチキ技を使って暴虐なことをしたり、理不尽なパワーを使いまわす人などのことを指していた。チートをする人のことをチーターと呼んで蔑視したりとかね。少なくとも良い意味では使われていない。
けれど昨今のラノベ、特に異世界物ではチートという表現はけた外れな、異次元な能力を指すようになって、そこからは悪事を働いて云々という意味合いはまったく無くなっている。実のところ、異世界に元々いた人から見れば、異世界からやってきただけで無茶苦茶な能力や技術、発想を持っているのは、それだけで不正な行為と呼んでも仕方がない気もするけど。
もちろん話の中にはチートな力を使って悪事を働く人物も出てくるけど。チートという言葉そのものにはそういう悪的な意味合いはなくなっているのが実情。指摘されている通り、言葉の意味ってネット界隈ではスピード感あふれる形で変化するからねえ。こういうことは日常茶飯事的なものなのだろう。
やり取りそのものが瞬時瞬時で生じるから、当然といえば当然なのだけど。寿命の短い動物で遺伝子的な変化の実験をする話はよく知られているけど、あれと理屈は同じなんだよね。
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