レジの自動支払機の効用

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人手不足対応などの理由で急速に進んでいるセルフレジ。実のところ大きく分けて2種類あって、一つがお客自身が商品をスキャンするなどして登録し、代金を支払って商品を袋詰めするまで行う、完全なセルフレジ。もう一つは商品のスキャンなどはお店の人が行って料金を確定し、代金の支払いなどはレジの後ろにある自動支払機(釣銭が出てくるから自動釣銭機とも呼んでいるようだ)でお客にやってもらうようにする方法。自動支払機を使う報は半セルフレジとでも呼ぶべきか。

完全なセルフレジの方が面倒はなくてよいように思えるけど、実はお客によるスキャンなどはかなりトラブルが発生するし、入力も遅いので回転率はあまりよくない。自分でスキャンは困難という人もいるだろう。エラー対応の店員を常に貼り付けておかねばならないという問題もある。

一方で半セルフレジの方は一応経験があるプロが商品をスキャンするので素早くできるし、ミスもほとんど無いといってよい。そして何より指摘されている通り、お客と店員との間に生じ得る現金関連のトラブルがほぼ解消される。お財布からできるだけぴったりの額を出そうとしてもたもたしてしまうという遅延も生じない。余計に入れてもお釣りとして出て来るだけだし、目算でぶち込んで足りなければまだ足りないよと教えてくれる。

最終的にはレジすら存在せずに、出口のところで全自動スキャンの上、支払いも自動的にカードで一括処理されるというのが理想的なのだろうけど、仕組みの普及とか安全性とか信頼性とかコストパフォーマンスの上では、完全セルフと半セルフとの組み合わせを状況に応じて使いこなしていくのか、一番合理的なようだ。

キャッシュレス還元事業と新型コロナウイルスの影響で、キャッシュレスでの支払いが大きく進んでいるのも事実。トラブルリスクなどを勘案しながら、その時の環境に合わせて最適化してほしいものではある。

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このページは、不破雷蔵が2020年9月22日 07:54に書いた記事です。

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